■決済のやりとりは全てウェブ上で簡単に完結
ラクーン<3031>(東マ)は、30日にBtoBのサイト「スーパーデリバリー」運営におけるノウハウと、子会社トラスト&グロースが提供する売掛債権保証事業のノウハウを活用し、画期的なBtoB後払い決済サービス「Paid(ペイド)」の提供を開始すると発表した。
画期的な点は、審査を経て「Paid」会員となった企業同士は、新規顧客でも後払い決済での取引が可能となり、決済のやりとりは全てウェブ上で簡単に完結できる点である。
このことによって、バイヤーは、支払いサイトが長くなることで資金繰りが良くなり、ゆとりある仕入環境が実現できる。一方、サプライヤーにとっては、販売代金の未回収リスクのない安心した取引が実現する。不況時の一番の悩みである未回収リスクが解消することは大きな利点といえる。そのため、会員バイヤーへの販路拡大も見込める。
■取引拡大の壁となっている先払いの問題が解消 このサービスが開発された背景には、インターネットの普及から、「取引実績のない相手とも取引を拡大したい」というニーズの高まりがある。そのような状況の中で、通常は、新規顧客とは先払いが基本となり、その決済方法が取引拡大の大きな壁となっている。このサービスでは、後払いが可能であることから、取引拡大の壁となっている先払いの問題が解消するため、ビジネスの拡大が予想される。
同社では、「スーパーデリバリー」の出展企業1000社と会員小売店3万店舗の決済を行い蓄積したノウハウ・経験をもとに、後払い決済サービス「Paid」を開発している。また、厳密な審査を通過した企業しか会員になれないこともあり、「Paid」会員であることが企業の支払い能力、信用力の証になる。そのため、「スーパーデリバリー」の会員小売店、出展企業間だけでなく、それ以外の中小企業と小売店の決済サービスも実施することから、事業規模の急拡大が予想される。
■10月24日のサービス開始時100社のサプライヤー・約2万社のバイヤーの加盟を予定 10月24日よりサービスを開始し、年内にはECサイトを自社で運営している企業に向けて決済画面上で「Paid」を選択できるシステムを提供する。サービス開始時、100社のサプライヤー・約2万社のバイヤーが加盟を予定しており、1年後には約3万社のバイヤーの加盟を目指している。
「スーパーデリバリー」を利用する会員小売店への調査では、「展示会で出会った新規顧客と、初回の取引から後払いができる仕組みであれば利用したい」と94%が回答している。現在の会員小売店は約3万店、出展企業は約1000社あることから、「Paid」は垂直立ち上がりが予想される。
サプライヤーにとっても代金回収はラクーンが行い、バイヤーからの回収ができなかった場合もラクーンが支払うため、与信管理・口座管理の手間がなくかつ未回収リスクのない取引が実現できる。
利用料金は、バイヤーは無料。サプライヤーは、初期コスト0円、年間利用料5万円、保証料は取引金額の3%から4%である。なお、オープニング特典として、先着200社限定で「年間利用料永年無料キャンペーン」を実施する。
>>ラクーンのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:14
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