

当第3四半期(10〜12月)の売り上げは、秋の行楽シーズン、クリスマス・年末商戦での販促活動で、夏場の記録的な猛暑と前期9月が大型連休効果が大きかった反動で低迷した第2四半期から一転し、前年同期実績を2.1%上回る5,000百万円となり、経常利益も711百万円(同9.2%増)と成長路線を回復した。
その結果第3期累計(4月から2月)業績は、売上高14,169百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益1,248百万円(同12.8%減)、経常利益1,310百万円(10.3%減)となり、資産除去債務適用影響額など特別損失53百万円を計上した当期純利益644百万円(同18.4%減)となった。
■猛暑で低迷した2Qのハンディ、販売強化で跳ね返す!
セグメント別では、
1.「ルタオ」のケイシイシイは、3Qにおいても、百貨店催事が低調であったが、大丸札幌店のリニューアル効果、新商品「ヴェネチア・ランデヴー」の好調などで売上高4,995百万円,営業利益549百万円。
2.寿製菓は、「ゲゲゲの女房」効果で観光客が増加した利点を活かし、モンドセレクション2年連続金賞受賞キャンペーンなど実施し、売上高5,135百万円,営業利益386百万円。
3.販売子会社(11社)は、交通機関中心に、「コンディトライ神戸」ブランドの関西地区が、新商品「神戸バニラフロマージュ」の販売強化、主力商品「神戸クリームチーズケーキ」モンドセレクション金賞受賞PR効果で、売上高3,088百万円、営業利益116百万円。
4.九十九島グループは、直営店舗が猛暑で低迷した反面、焼き芋まんじゅう「龍馬伝」の販売強化、主力製品「九十九島せんぺい」生誕60周年記念キャンペーンなどで主力商品が堅調に推移、売上高2,288百万円、営業利益136百万円。
5.但馬寿は、遊月亭の黒豆茶がテレビ紹介を契機に認知度が高まり通信販売が好調に推移、売上高817百万円、営業利益74百万円。
6.つきじちとせは、交通機関を中心に主力商品の販売強化、10月にオープンした羽田新国際ターミナルへの拡販もあり、売上高480百万円となり、営業損失ながら37百万円へ改善した。
■通期業績、過去最高売上高の更新を目指す
通期業績については、第4四半期中に、バレンタイン当日が3年ぶりの平日(2月14日が月曜日)に当たることに加え、ルタオ「LeTAO The Pink Season」キャンペーン(12月〜2月)、「九十九島せんべい」誕生60周年、「因幡の白うさぎ」の兎年にちなみリニューアルにともなうPR展開を強化し、売上高増加に取組む。第3四半期業績が概ね計画通りに進捗したことから、過去最高売上高の更新を目指している。
通期業績予想については、10年10月26日の予想を据え置いた。
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