■海外の先進的なVPSサービスと比較しても遜色のないサービスを実現
インターネットデータセンター事業の大手
さくらインターネット<3778>(東マ)は、9月1日より完全仮想化による仮想専用サーバサービス「さくらのVPS」の提供を開始した。
「さくらのVPS」は、専用サーバの自由度と共用サーバの低価格、そして仮想化ならではの機能を合わせもつ仮想専用サーバサービス。Linuxカーネルに標準搭載の仮想化技術「KVM」を採用した完全仮想化、初期費用なし・月額料金980円というプライシング、Webブラウザからサーバのコンソール画面を操作できるリモートコンソール機能など、海外の先進的なVPSサービスと比較しても遜色のないサービスを実現した。
CPUのマルチコア化や大容量メモリ搭載による物理サーバの性能向上と、仮想化技術の進歩によるオーバーヘッドの低減などがあり、単に性能が劣るだけのVPSではなく、専用サーバでは実現できない機能をもった高性能なVPSサービスを提供できる環境が整い、今回のサービス化となった。
幅広い用途で気軽に利用できるよう、必要十分なスペック(メモリ512MB・ディスク20GB)を低価格のコストパフォーマンス(初期費用なし・月額料金980円)で提供。2週間の無料期間もあり、実際の使用感を確かめながらの検討が可能。上位プランの投入によるラインアップ拡充も予定している。
また、Webブラウザから各種操作がおこなえる、VPSコントロールパネルを用意した。VPSの起動・停止・再起動やOS再インストールなどの操作を簡単に実行でき、リソースモニタ機能によりVPSの負荷状況をグラフ形式で確認することも可能。また、リモートコンソール機能を使うことによって、設定ミスなどでVPSのネットワーク到達性がなくなってしまった場合でも、サーバの操作をおこなうことができる。
更に、完全仮想化の大きなメリットとして、OSレベルの仮想化や準仮想化とは異なり、ゲストOSとして様々なOSを利用できる点があげられる。今後、当初提供するCentOSだけではなく、他のOSの提供も順次進めていく予定。また、リモートコンソール機能に加えて、VNC(Virtual Network Computing)を利用したリモートデスクトップ機能の提供も予定している。
同社では、今回の「さくらのVPS」サービスの投入を皮切りとして、仮想化技術およびクラウドコンピューティングへの取り組みを強化していく計画。サーバリソースの柔軟な増減と従量課金も可能なIaaS(Infrastructure as a Service)型のクラウドサービスの開発も進めており、今年度中の提供開始を予定している。
>>さくらインターネットのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:00
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