■SC事業・EC事業でバリューチェーン強化、集客力・製品力など向上へ
スタイライフ<3037>(JQG)は3年後となる14年3月期までの「中期成長目標」を設定、収益基盤構築に取り組んでいる。最終年には売上高110億円、営業利益2.3億円、経常利益2.1億円、純利益1.1億円達成が目標となるが、スタート期となる当12年3月期通期業績目標は、売上高9440百万円(前期実績比11.3%増)、営業利益80百万円(前期は71百万円の赤字)、経常利益60百万円(前期は89百万円の赤字)、純利益19百万円(前期は138百万円の赤字)。
第1四半期の5月には(株)パルコと業務・資本提携を結び、両社が持つメディア・資産を活用したクロスプロモーションの検討など、中長期的な成長基盤の構築に取り組んでいる。
震災後、消費者マインドが冷え込むなど厳しい環境が続いているだけに、提携によるシナジーの極大化へ向けた同社の事業展開とその成果が注目される。
■パルコ、有力ブランドをスタイライフへ開発誘致・海外展開で新たな収益基盤の育成など、意欲的施策に取り組む
ファッションコマース(FC)事業:1.(株)パルコとの業務・資本提携では、パルコグループのショッピングセンター事業とスタイライフのEC事業のバリューチェーン強化を目指し、・「PAICO−CITY」(会員数16万人)への出店、・パルコグループによるスタイライフへのブランド開発誘致、・両社の強みを活かした共同クロスプロモーションを展開し、品揃え、集客強化に取組む他、第三者割当増資による資金をECシステムの改善強化、商品力拡充に充当し、成長基盤を構築する。2.新たなメディアやデバイス(スマートフォンなど)への対応強化、主要サイトのリニューアル実施等により、幅広い顧客へのサービス提供、ユーザビリティ向上を促進し、売上増を目指す。
また、「au one Brand Gerden」の事業規模拡大、携帯電話向け動画配信サイト「BeeTV」(エイベックス通信放送(株):運営)配信番組との通販連動企画、中国など海外展開で新たな収益基盤の構築に取り組む。
■新製品「金のまゆ」を投入・営業、企画、生産の一貫体制・海外販路の構築も
コスメ事業:新規顧客獲得とリピート率アップへ・TVCM などプロモーション活動強化・新製品「金のまゆ」等の開発による商品力アップ・スタイライフe―コマースのノウハウ投入によるショッピングサイト「豆腐の盛田屋」の売上げを拡大する。
生活雑貨事業:幅広い売り場に対応した製品ラインナップの活用・営業、企画、生産の一貫体制による有力雑誌や専門店などとのコラボ製品の開発・生産体制と物流機能の強化による業務効率、コスト等の改善に取り組む。さらに、米国などの展示会へ出展し海外販路の構築を進める。















































