■国内の認証局として初めて「SHA−2」対応の時刻配信局証明書
GMOクラウド<3788>(東マ)は、9日の引け後に、子会社の電子認証サービスを展開するGMO グローバルサインが、スカパーJSATが提供する衛星時刻配信サービス「TimeShower(タイムシャワー)」において、国内の認証局として初めて次世代の暗号アルゴリズム「SHA−2(シャーツー)」対応の時刻配信局証明書であるGlobalSignのTA証明書が採用されたと発表した。
「SHA−2」は、プログラムや文書などのデータが改変されていないか確認する方法のひとつで、現在主流の「SHA−1」よりも安全性が高く、次世代の方式として期待されている。SHA−2は、米国家安全保障局(NSA)が設計し、米国立標準技術研究所(NIST)が規格化した米国政府標準ハッシュ関数である。
時刻配信局証明書(TA証明書)とは、時刻配信局(TA:TimeAuthority)を運営する企業の実在性を認証し、TAが運用する時刻配信サーバに対して、認証局が発行するサーバ証明書である。
■TA証明書は時刻配信局(TA)に対してのみ、電子認証局が発行することのできる証明書 TA証明書は、財団法人日本データ通信協会 タイムビジネス認定センターの厳正な認定基準を満たした時刻配信局(TA)に対してのみ、電子認証局が発行することのできる証明書。時刻配信局(TA)は、取引時刻に応じて価格が変化する証券取引業や、タイムスタンプサービスを提供する事業者(TSA事業者)といった、高精度で信頼できる時刻を必要としている企業に、TA証明書を用いて世界標準時を配信する。
スカパーJSATの「TimeShower」は、タイムビジネス認定センターの認定を受けた時刻配信局。「TimeShower」でのGlobalSignのTA証明書の採用は、時刻配信局として求められている以下の2つの条件を満たしているための結果といえる。
まずひとつの条件は、タイムビジネス認定センターが2012年3月末までを目標として、TSA局及びTA局において利用する暗号アルゴリズムを、より強度の高いものへ移行させる指針を示している。
もうひとつは、IEやFireFoxなどブラウザベンダーが推奨する、証明書の階層構造(ルート証明書のオフライン運用による3階層モデル)に準拠している。
■「TimeShower」は、他の時刻配信局に先駆けて、2010年問題に対応した時刻配信サービスを提供 スカパーJSAT社の「TimeShower」は、GlobalSignのSHA−2対応TA証明書の採用によって、他の時刻配信局に先駆けて、2010年問題に対応した時刻配信サービスを提供する。また、「TimeShower」を利用してタイムスタンプサービスを提供する時刻認証局運営事業者(TSA事業者)は、いち早くSHA−2対応のタイムスタンプサービスの提供が実現できることになる。
タイムスタンプとは、作成または更新された電子データにおいて、記録されている作成・更新日時に関する情報に改ざんがないことを証明する電子証明書のこと。電子データに対してタイムスタンプを施すことで、誰でも簡単に電子データが「いつから存在する情報か、改ざんされていない真正な情報か」を確認することができる。
>>GMOクラウドのMedia-IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 04:19
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