■幼稚・保育園児向けに体育指導、独自のYYプロジェクト普及
幼稚園児・保育園児向けを中心に、体育指導事業を展開する
幼児活動研究会<2152>(大ヘ)は、1972年9月に子供の人間形成を目的として設立した。その後、事業エリアを広げて規模を拡大し、2007年5月に大証ヘラクレス市場へ上場した。
10年3月期の事業別売上構成比は、正課体育指導(幼稚園・保育園の保育時間内の体育の授業に講師を派遣し、年齢に応じて個別に指導)が15%、課外体育指導(幼稚園・保育園の保育時間終了後に園の施設を借用して、卒園児である小学生も対象として各種スポーツクラブを開催)が63%、イベント企画(課外体育指導の一環として、遠足・合宿など園外でのイベントの企画・実施)が11%、その他事業(認証保育室の経営、2005年に立ち上げた独自教育プログラムのYYプロジェクト関連など)が4%で、連結子会社の日本経営教育研究所が展開するコンサルティング事業(園の運営コンサルティング、職員研修、各種セミナーの開催など)が7%である。
なお10年3月期末時点で、正課体育指導会場数は全国784ヵ所(09年3月期末比26ヵ所増)、課外体育指導会員数は全国40,824名(同982名増)、その他事業の認証保育室は2ヵ所、YY塾(寺子屋)は1ヵ所を展開している。
11年3月期の会社計画は、売上高が10年3月期比3%増の4,459百万円、営業利益が同横ばいの554百万円、経常利益が同2%減の558百万円、純利益が同2・2倍の320百万円の見込みである。YYプロジェクトの知名度向上なども寄与して、増収の見込みである。天候不順やインフルエンザなどの影響が少なければ、強含みとなる可能性も考えられる。
今後の経営戦略としては、既存事業の一段の体制強化とサービス充実を推進する。また、新たな取り組みとしては、幼稚園・認可保育所を通じてノウハウを蓄積するためのモデル園の設置、YY塾の積極展開、海外への進出などを掲げている。YY塾については、09年11月の1号校(東京・五反田校)に続いて、10年4月には2号校(横浜・たまプラーザ校)を開校した。
株価は、足元では1500円台でのモミ合い展開のようだ。週足ベースで見ると、26週移動平均線を突破して一時は1600円台まで上昇したが、その後はやや上値が重くなりモミ合う展開のようだ。ただし指標面で見ると、11年3月期予想PERが6倍台と割安感が強く、中期的な教育関連としてのテーマ性も考慮すれば上昇余地があるだろう。当面は5月下旬の年初来高値圏がターゲットだが、13週移動平均線がサポートラインの形になれば、モミ合いから上放れて上昇トレンドを確認する可能性も考えられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:48
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