■今年も初摘みコーヒ―「トアルコ トラジャ」予約を開始 キーコーヒー<2594>(東1)は、レインフォレスト・アライアンス認証とグッドインサイド認証を持つインドネシア・スラウェシ島北トラジャ県の同社直営パダマラン農場と標高1500m級の高地にある協力生産農家から、今年最初に収穫し詰め合わせた『初摘みコーヒー トアルコ トラジャ2010』の予約受付を29日から開始した。
標高1500mの高地で栽培されたトアルコ トラジャは、「標高」、「スクリーンサイズ」、「欠点数」、「カップ」の4つの厳しい品質基準を設けた、世界でも類をみないプレミアムコーヒーといわれ、初摘みはその中でも今年最初に収穫された希少なコーヒーから厳選された初もの。
同社では、今年は新たに直営農場の「パダマラン産トラジャコーヒー」を詰め合わせ、2種類の香りと味わいを提供するという。
■環境を守りながら「最高級」を育てる 同社は、アラビカ種の銘品といわれながら、戦禍で市場から消えかかっていたトラジャコ−ヒーを、地域の住民と手をたずさえて復活したのが1978年。今まではトアルコ トラジャコーヒーは世界最高レベルのコーヒーとして世界で認められるようになり、現在、539haのパダマラン農場を中心とした「直営農場事業」と「住民コーヒー栽培事業」の2つの柱で事業を行っている。
■コーヒー需要の創出施策を推進 3月期通期連結業績は、売上高50,328百万円(前年度比5.3%減)、営業利益は853百万円(同44.8%増)、経常利益は1,131百万円(同34.5%増)、当期純利益は356百万円(同0.7%増)と減収ながら大幅増益となった。
当期は、業績に影響を与えるコーヒー生豆相場が期初4月には1ポンド110セント台から12月には150セント近くまで高騰、期末も130セント近辺で推移する状況であったが、新事業領域の開拓、ニーズに応える新商品開発、企画提案型営業を積極的に推進するとともに、経費削減などに取り組み、利益面での目覚しい急回復をみた。
コーヒー需要の創出施策として、コーヒーのメニューがない飲食店・非飲食店にソフトポッドシステム(専用コーヒーマシン)設置の提案を、また、新事業への取り組では、独自開発した自家焙煎システムSRS(ショップ・ロースティング・システム)の拡大に向け展示会でPR活動を行なった。
新たな顧客層開拓施策では、コーヒーとチョコレートのコラボギフトをバレンタインデー・ホワイトデーに発売、海外市場の売上拡大めざしレギュラーコーヒー消費が急伸長している東アジア圏向け海外専用商品「珈琲和華」を発売した。
環境問題への取り組みの結果、トアルコトラジャコーヒー生産地インドネシア・スラウェシ島の直営農場が、審査基準の厳しい国際的環境保護団体「レインフォレスト・アライアンス」の認証を新たに取得、「グッドインサイド」と合わせ2つの認証を取得した。
部門別状況は、コーヒー関連事業が売上高43,934百万円(前年度比6.5%減)、営業利益は1,359百万円(同6.3%増)、飲食関連事業は、売上高5,325百万円(同1.2%増)、営業利益は97百万円(同22.1%増)、その他部門が売上高1,068百万円(同17.3%増)、営業利益は52百万円(同289.5%増)であった。
■「収益性、生産性、&ブランド価値」向上を3本柱に 今11年3月期については、経営環境は引き続き厳しいと受け止め、また、天候不順がブラジル生豆の品質に及ぼす悪影響、コロンビア生豆減産など、原材料価格の上昇圧力が強まると予想している。
このような状況下、本年は創業90周年の節目の年であり、創業100周年への礎を造り上げるための第一歩と位置づけ、(1)「収益性回復」=市場環境変貌に適応した収益構造への転換と新たなビジネスチャンス発見・創出。(2)「生産性向上」=生産から販売までロスの削減、効率性の向上、社員の質的向上・最適人材配置。(3)「ブランド価値向上」=消費者の期待と要求を満たす商品の提供・提案、品質面の優位性を背景としたブランド価値訴求、安全、安心、魅力ある商品の供給という3つの柱に取り組み、売上高は52,000百万円、営業利益益は860百万円、経常利益は1,030百万円、当期純利益は450百万円を予想している。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:41
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