昨年4月からアパレル特化型ECプラットフォーム「スパイラルEC(R)」として新サービスを本格的に開始
パイプドビッツ<3831>(東マ)は、14日の取締役会で3月1日にGras社の一部事業であるアパレルウェブソリューション事業を譲受けることを決議したと発表。
同社は、情報資産を管理・運営するためのアプリケーションをASP・SaaS(クラウド方式)で提供する「情報資産プラットフォーム事業」を展開している。
クライアントは、同社のサービス「スパイラル(R)」を利用することで、顧客リストなどの重要な情報資産を管理すると共に、Webサイトや電子メール等による情報配信を通じて情報資産を活用することができる。
同社は、10年1月にハイデザインズ社より、CMS・EC事業を譲受け、4月からアパレル特化型ECプラットフォーム「スパイラルEC(R)」として新サービスを本格的に開始し、11月30日時点で、売上高2700万円、アカウント数41件となっている。
アパレル特化型ECプラットフォーム「スパイラルEC(R)」は、主にアパレル・ファッションのブランドメーカーが利用し、クライアントが運営するECサイト上の顧客情報、商品情報、注文データ、サイトへの来店や買い上げ内容の詳細情報など、様々な種類の重要情報資産を取得し、又は活用するためのデータベースとして安全に管理するためのプラットフォームを提供している。
■クライアントにとってシステム投資コストを大幅に抑えることが可能 一般にクライアントが自らECサイトを運営・継続してゆくには、会員数や売上規模の拡大に伴い、定期的なシステム改修や設備投資が必要となるが、同社が提供する「スパイラルEC(R)」は、ASP・SaaS(クラウド方式)で利用することができるため、クライアントにとってシステム投資コストを大幅に抑えることが可能となる。また、「スパイラルEC(R)」の利用料は、固定費性ではなく、クライアントの売上高に連動した課金システムを採用しているため、クライアントのリスクを低減させることができ、導入への敷居を低くしているところにも「スパイラルEC(R)」の優位性がある。更に、アパレル・ファッション業界に特化したシステムであるため、業界特有のノウハウや仕様等をプラットフォームに蓄積しており、同社がクライアントの立場に立ったECソリューションを提供することで、クライアントの本業であるデザイン・生産などに注力できる環境作りを支援し、クライアントの売上増加やコスト削減に貢献する。
■事業を譲受けることで、「スパイラルEC(R)」との相乗効果によって、EC流通総額の増加を期待 しかし、同社では、「スパイラルEC(R)」は、開始して間もないため、先行投資期間と位置付けており、この事業で今後更なる成長を実現していくためには、プラットフォームとしてのシステム面の増強や機能追加を継続する必要があるとともに、クライアントに対するECシステム以外のサービスを通した付加価値の提供がきわめて重要だと認識している。
Gras社は、アパレル・ファッションのECサイトに特化した企画・制作・構築・運営という一連のECサイトオペレーションを総合的に提供する「アパレルウェブソリューション事業」を主たる事業としており、今回、事業を譲受けることで、同社の新規・既存クライアントへのECサイト運営に関する提案の幅が広がり、これまでより付加価値の高いサービス提供が可能になるだけでなく、既に展開している「スパイラルEC(R)」との相乗効果によって、EC流通総額の増加が期待できる。
ホン事業の譲受けにより、同社のサービス領域の拡大とサービス提供内容の高付加価値化が実現し、かつ価格競争力のあるプラットフォーム提供という独自の展開を通して、事業の成功と更なる規模拡大を目指す計画。
>>パイプドビッツのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:03
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