■AWS環境でSSLサーバ証明書の申請からインストールまでをワンストップで実現
GMOホスティング&セキュリティ<3788>(東マ)の連結子会社で、電子認証サービスを展開するGMOグローバルサインとアイレットは、2月2日にAWS(Amazon WebServices)版「第二世代ワンクリックSSL)」サービスを共同開発することで合意した。
アイレットは、Amazon Web Services(以下、AWS)の導入設計から運用監視・保守支援を行う「cloudpack」を展開していることからGMOグローバルサインと共同開発することになった。
AWS版「第二世代ワンクリックSSL」は、AWS環境でSSLサーバ証明書の申請からインストールまでをワンストップで実現するサービスで、2011年3月下旬にアイレットより提供開始する予定。
AWSとは、米国Amazon社が提供するIaaS(Infrastructure as a Service)型クラウドコンピューティングサービスのことである。IaaS型を採用することでデータセンター、ネットワーク、ハードウェアを仮想化でき、既存のOS環境を利用することが可能。ミドルウェアやその上で動作するアプリケーションも自由にインストールして稼働させることができるので、既存資産を技術的なギャップなく移行できる環境である。
「第二世代ワンクリックSSL」は、GMOグローバルサインがホスティング事業者などへ提供しているサーバ管理ツールと認証局の自動連携を実現できるAPI(特定の機能を持つプログラム部品)サービス。
SSLサーバ証明書を導入する際にサーバ管理者側で行うCSR(サーバIDを申請・取得するために認証局へ 提出する署名リクエスト)作成、ドメイン存在確認のメール受信、SSLサーバ証明書の受領及びウェブサーバへのインストール作業といった作業が省略可能となる。またSSLサーバ証明書が月単位で契約可能で、新たな認証方式(特許番号:4252620)によってSSL暗号化している。
■AWSのクラウドサービスとしての特性を生かしながら、SSLサーバ証明書を利用できる仕組みの構築を実現 共同開発合意の背景には、従来、AWS環境でSSLサーバ証明書を利用する場合、二つの課題があった。
一つは、月額課金制のAWSに対し、SSLサーバ証明書は年額一括支払のため、支払のサイクルが一致しなかった。
もう一つは、AWSは、契約からサーバ運用開始まで非常に短期間であることを特長としているにも関わらず、SSLサーバ証明書を利用するには申請情報の準備・手続、申請、審査、インストールが必要で手間と時間がかかっていたことである。これらの課題を解決し、AWSのクラウドサービスとしての特性を生かしながら、SSLサーバ証明書を利用できる仕組みの構築を実現するために、両社でAWS版「第二世代ワンクリックSSL」を共同開発することになった。
AWS版「第二世代ワンクリックSSL」では、申請情報(CSR不要)の登録を行うだけで、SSLサーバ証明書をAWS環境へ自動的にインストールすることを可能とする。また、月額払いや一ヶ月ごとの自動更新にも対応しているので、AWSとSSLサーバ証明書の利用料金を同じタイミングで支払うこともできる。そのため、キャンペーンサイトのような一年未満の短期間でサイトを開設する利用者に最適。さらに、GlobalSignのSSLサーバ証明書は一枚のサーバ証明書を複数台のサーバで利用できるため、SSLサーバ証明書の費用負担の増加を気にせずにサーバ増強が可能である。
AWS版「第二世代ワンクリックSSL」が開発されると、SSLサーバ証明書の利用回数が更に増えることが予想される。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 04:23
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