キーコーヒー<2594>(東1)10年3月期第3四半期連結業績は、売上高39,226百万円(前年同期比5.0%減)、営業利益1,132百万円(同3.5%減)、経常利益1,339百万円(同2.7%減)、純利益663百万円(同7.3%減)であった。
期中には、同社のトアルコトラジャコーヒーの原産地インドネシア・スラウェシ島にあるパダマラン直営農場が、審査基準の厳しい国際的な環境保護団「レインフォレスト・アライアンス」の認証を取得た。同農場は既に「グッドインサイド」の認証を取得しており2つの認証をもつ農場となった。同社直営店、キーコーヒーショップでは、「トラジャコーヒーダブル認証、パダマラン農場」を発売した。
今3月期通期連結業績見通しは、売上高52,650百万円(前期比0.9%減)、営業利益1,060百万円(同79.8%増)、経常利益1,330百万円(同58.2%増)、当期純利益600百万円(同69.6%増)と売上高横這いながら、利益面では経費削減などによる大幅増益を見込んだ期初予想を据え置いたが、第3四半期実績からみて回復基調は明らかであり、上方修正は必至だろう。
当期のセグメント別の概況は、主力のコーヒー関連事業では、コーヒー需要創出を進めるため、従来コーヒーを提供しなかった非飲食業態へ、容易にコーヒーが提供できる同社の新抽出システム「ソフトポッド」の提案や、業務用では「トアルコトラジャコーヒー」・「氷温熟成珈琲」など差別性の高いプレミアム商品の拡販を行った。原料用はコーヒー飲料の消費停滞で前年度販売実績を下回った。キーコーヒーコミュニケーションズ鰍ヘ、オフィスサービス事業でコーヒーのカップ自動販売機設置に注力、中部エリアでは新たにミネラルウォーターの取り扱いを開始した。また、通販事業は「KEYCOFFEE通販倶楽部」の会員増加に取り組んだ。その結果、売上高34,399百万円(前年同期比6.2%減)、営業利益1,490百万円(同12.3%減)。
飲食関連事業は、潟Cタリアントマトで、和カフェ「和茶房 鎌倉 さくらの夢見屋」の各店舗でオリジナルかりんとう「鎌倉揚げ」の新発売や新メニュー導入など販促策を実施した。出店状況は新規15店(直営店2、FC店13)、閉鎖11店(直営店2,FC店9)で第3四半期末時点の店舗数は318店(直営店70、FC店248)となった。売上高398百万円(同1.1%増)、営業利益43百万円(同1,253.8%増)。
その他事業では、ニック食品鰍ェ、大手食品メーカーから新たな商品製造を受託するなどにより、売上高919百万円(同19.8%増)、営業利益97百万円(同71.0%増)であった。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:56
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