■医薬情報提供システムへの新規性が認められる
製薬企業向けの医薬営業支援サービス、マーケティング調査サービスを行う
ケアネット<2150>(東マ)は、25日に、医薬情報提供サービス「eディテーリング」に関する特許を取得したと発表。
「e ディテーリング」は、製薬企業の医薬情報を同社の医師会員にインターネットで配信し、医師の反応を収集するサービス。医薬情報(病態、作用機序、効能・効果、安全性、服薬指導など)を、動画と音声によるストーリー形式のコンテンツにして医師に配信する。医師会員が「e ディテーリング」サイトを訪問した際、その会員の診療科情報や、調査協力した疾患や治療方針などの回答をもとに、その会員背景にもっとも有用と思われる視聴コンテンツの組み合わせを算出し、提供するという仕組みを備えている。その機能が、視聴者毎の最適コンテンツ算出のアルゴリズム機能であり、これを核とした医薬情報提供システムへの新規性が認められ、今回の特許取得となった。
■製薬企業側のニーズと医師側のニーズの双方を満たす 医療機関におけるMR(医薬品メーカーの医薬情報担当者)訪問可能時間の制限が導入され、医師が多忙を極めている現在、MRが医師に面会し製品説明に十分な時間を確保することは、年々難しくなっている。しかし、MRが提供する最新の医薬品周辺情報は、医師が患者に質の高い医療行為を行う上で欠かすことができないもの。そうした状況下、同社は、医師に医薬品の適正使用のための情報を十分に提供したいという製薬企業側のニーズと、診療に役立つ情報を都合の良い時に入手したいという医師側のニーズの双方を満たすことを目的とし、従来の情報提供サービスにはない仕組みの開発を目指した。
■MR稼動のみでは満たしきれないディテーリングの量と質を補う 同社は、この「e ディテーリング」に連携するシステムとして「MRPlusナビゲーションボード」という情報提供サービスを開発しており、2009 年3月に特許を取得している。この「MRPlusナビゲーションボード」は、「e ディテーリング」で医薬情報を視聴した医師の反応を製薬企業にフィードバックし、MR が医師と効率的に面会できる機会の創出を支援するサービス。
同社の「e ディテーリング」を導入し、ディテーリング活動の一部に組み込むことで、MR稼動のみでは満たしきれないディテーリングの量と質を補うことが可能。MRリソースを重点的に配分する製品の場合でも、「e ディテーリング」で製品情報の認知を深め、「MRPlusナビゲーション・ボード」により、面会できない重要医師から面会要請が来る仕組みを利用し、効率的な医師・MR コミュニケーションの創出につなげることが期待できる。
■情報入手に高い専門性と時間効率性を求める医師からの支持を得る 後発品の使用促進、薬価マイナス改定などの影響を受ける中で、製薬企業は保有する多種の製品のマーケティング・営業活動を一層効率的に行い、生産性を向上させることが求められている。「e ディテーリング」は既に100を超えるプロジェクトを実施しており、医師のコンテンツ視聴時間は、WEBの動画でありながら平均10分を超えている。「e ディテーリング」は、医師へのアクセスを改善するツールに留まらず、医師の背景セグメントごとに的確に情報を提供するツールとして、情報入手に高い専門性と時間効率性を求める医師からの支持を得たサービスといえる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:48
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