■専門検索関連サービスの拡大に伴いライセンス・広告収入も増加
携帯電話を中心としたインターネットサービス関連の
ソケッツ<3634>(東マ)は、23日引け後に今10年3月期第2四半期決算短信を発表した。
売上高は11億9800万円、営業利益2億200万円、経常利益2億200万円、純利益1億1000万円。今期より四半期財務諸表の作成を行っているため、前年同期との増減比率は出していない。
国内携帯電話加入契約数は、前年度と比較してほぼ横ばいであるが、その内の同社の事業に最も関係の深い第3世代移動通信サービス(3G)対応の携帯電話契約数が占める割合は95.2%にまで高まっている。
このような市場環境の中で同社のメディアビジネスでは、携帯電話を中心としたインターネットサービスである音楽検索を始めとする、音楽・映像・書籍・ゲーム関連の専門検索サービス及び関連アプリケーションやデータベースの開発に注力した。特に、KDDIを主とした通信事業者等との音楽・映像等関連サービスの開発、運用・保守事業に加え、書籍関連の開発、運用・保守事業が収益に貢献した。また、専門検索関連サービスの拡大に伴いライセンス・広告収入が増加した。その結果、メディアビジネスの売上高は、7億9600万円となった。
なお、今第2四半期累計期間に、エヌ・ティ・ティ・ドコモの専門検索サービスであるコミック検索サービス、KDDIとの協業サービスとして運営するDVDレンタルサービスを開始している。
コンテンツビジネスでは、メールサービスである「デコガール」の月額有料会員サービスに加え、同サービス内での電子書籍販売及び「デコガール」に関連する新しいサービスである医療・健康情報サービスの「クリニック」や「占い」等「デコガール」のメインターゲットである若年女性ユーザー向けの情報提供等サービスの収益があり、コンテンツビジネスの売上高は4億100万円となった。
キャッシュ・フローを見ると、営業キャッシュ・フロー1億2300万円、投資キャッシュ・フロー△1億8600万円、財務キャッシュ・フロー5億300万円(株式発行による収入)で、現金及び現金同等物の期末残高は7億5000万円と前期末より4億4100万円増加している。
今通期業績予想は、売上高25億6000万円(前期比18.5%増)、営業利益4億5000万円(同23.0%増)、経常利益4億5000万円(同26.5%増)、純利益2億5000万円(同28.0%増)と最高益更新を見込む。
今後、通信事業者は、モバイルコンテンツの売上拡大を見込んでいることから、同社のコンテンツ検索に関する技術力は最もニーズの高いものであり、事業展開も順調に推移するものと予想される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:39
|
IR企業情報