■オーガニックコスメ事業は通常の生産体制に戻る
イデアインターナショナル<3140>(大ヘ)の09年6月期決算説明会が、3日に鉄鋼会館で開催された。
8月11日に既に前期の決算は発表されているように、売上の主力であるオーガニックコスメ事業が成分不表示のため自主回収を行ったことから、売上高43億9300万円、営業損失2億2900万円、経常損失3億7700万円、純損失3億400万円と減収大幅損失で赤字転落となった。
株価は、決算発表日の11日に1070円で引けたが、その後は徐々に下げて、9月3日には955円で終わっている。しかし、今期の黒字化が見込めるため、株価の戻りは早そうである。
業績低迷の原因は、先述しているように、オーガニックコスメの成分不表示により昨年8月に自主回収を行ったことで、一時的な機会損失が発生したことが響いた。
2度とこのような失敗を繰り返さないように、昨年12月に専門子会社クレアベルデを設立し、今年1月より生産を順次再開したが、生産量が十分とはいえず欠品が発生。しかし、6月には欠品率が3割以下になり、8月には2%まで回復したことから現在は通常の生産体制に戻ったといえる。
また、同社のコスメ製品は人気があることから、7月、8月の売上高も回復し、今期の売上高は08年6月期の売上高9億7300万円を上回ると見ている。
一方、もう一つの課題であった赤字店舗についても、2店については家賃の引き下げ、6店は撤退、2店は1店に統合、1店は移転と課題解消に向けた取組を実施したことで、今期1億7900万円増の売上を見込んでいる。
この他に、デザインを中心に、オリジナル商品の開発を進めるとともに、オーガニックライフスタイルショップ2店を阪神百貨店本店、玉川高島屋に出店。オーガニックを切り口に、オンリーワン業態を開発している。
今期連結業績予想は、売上高55億3700万円(前期比26.0%増)、営業利益1億3500万円、経常利益1億2000万円、純利益8300万円と大幅増収により、黒字転換を見込んでいる。
同社の取り扱う商品は、独自性があり、デザインも優れていて、消費者に人気がある。前期は思わぬ躓きにより、赤字転落となったが、今期は同社の魅力が発揮されるものと思われる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 21:13
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