■中核ブランド「ルタオ」はテレビCMなど戦略的プロモーション活動が奏功 4日の引け後に
寿スピリッツ<2222>(JQ)は、10年3月期第1四半期連結業績を発表した。
売上高42億4500万円(前年同期比7.6%増)、営業利益2億円(同39.6%増)、経常利益2億900万円(同52.3%増)、純利益8700万円(同18.8%増)と増収増益。
3億円の増収にもかかわらず、売上原価は111万円増に抑えたことで、売上総利益は20億3400万円(同17.3%増)となった。一方で戦略的プロモーション活動に伴う販売促進費により販管比率は上昇するも、これを吸収し、営業・経常利益は大幅増益。しかし、役員退職慰労金、減損損失等の特別損失4200万円を計上したことから最終利益の増益幅は縮小した。
同社グループの各企業の業績を見ると、寿製菓の売上高は14億7300万円(同2.4%減)となったものの、売上総利益率が1ポイント改善したことで、営業利益は6300万円(同4.6%増)となった。
但馬寿は主力商品である遊月亭の「黒豆茶」が2009年度モンドセレクション銀賞を受賞したものの、売上高は2億2400万円(同9.4%減)、営業利益1300万円(同42.7%減)と大幅減益となった。
ケイシイシイは、「ルタオ」部門で新規顧客獲得に向けての活発なプロモーション活動を行ったことにより、ルタオ通販売上は5億8400万円(同192.0%増)と大幅増収と全体の売上高に寄与したことで、売上高は15億9200万円(同40.0%増)となった。また、売上総利益率が6.9ポイント上昇し、営業利益も2億1100万円(同51.6%増)となり、大幅増収増益を達成した。
つきじちとせは、「かりんとうかりんとせ」の販売強化に努めたものの、小田急新宿店、キオスク東京駅八重洲南口店の閉店により、売上高は1億4500万円(同25.7%減)、営業利益は△2600万円(同△1800万円)と減収減益。
九十九島グループは、テーマパーク向けの売上が低迷したため、売上高は6億8400万円(同13.5%減)となったものの、利益面では「のれん償却費」の解消による販売管理費の減少に加え、売上総利益率が4.4ポイント上昇したことで、営業利益は3100万円(同94.0%増)と大幅増益となった。
販売子会社11社の売上高は、高速道路1000円の効果もあり、SA・PA向けの売上が堅調であったものの、関西地方では新型インフルエンザの影響による低迷で、売上高は8億6200万円(同1.3%減)、営業利益700万円(同45.5%減)と減収減益に終わった。
キャッシュ・フローを見ると、営業キャッシュ・フロー3億8400万円、投資キャッシュ・フロー△1400万円、財務キャッシュ・フロー△3億200万円となり、現金及び現金同等物の期末残高は16億4700万円と前期末に比較すると6800万円増加している。
雇用・所得環境の悪化により、消費マインドが冷え込んでいるが、販売プロモーション等の積極的な営業活動を展開する一方で、原価の低減に努める等、事業改善に努めたことが奏功し、第1四半期の増収増益が実現。好スタートを切ったといえる。
通期連結業績予想は、売上高185億円(前期比6.4%増)、営業利益14億2000万円(同8.1%増)、経常利益14億5000万円(同9.2%増)、純利益7億8000万円(同8.3%増)と増収増益を見込む。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00
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