■取引先のR&D抑制による影響が響く
ソーバル<2186>(JQ)は、4月13日に前10年2月期決算説明会を兜町平和ビルで開催した。
同社代表取締役社長推津順一氏は、前期を振り返り「自信を打ち砕かれた一年でした」と語ったように、取引先のR&D抑制による影響が響き、売上高57億6600万円(09年2月期比15.9%減)、営業利益1600万円(同97.8%減)、経常利益1900万円(同97.3%減)、純利益△1900万円(09年2月期4億2200万円)と2ケタ減収、大幅減益で最終赤字転落という結果に終わっている。
2ケタ減収の要因は、先に述べているように取引先のR&D抑制に加え、大型案件の失注、組込み以外の案件があっても受注できなかったことを挙げている。
セグメント別の売上高は、特定派遣37億4400万円(09年2月期46億7900万円)、業務請負19億4400万円(同19億8200万円)、RFID(無線認識技術)7700万円(同1億6700万円)となっている。
主要顧客別売上構成比率は、キヤノン74.1%(同73.5%)、キヤノングループ1.9%(同1.4%)、ソニー14.1%(同16.6%)、その他9.9%(同8.5%)とソニーの契約縮小によりキヤノンの比率が高まっている。
■今期は増収大幅増益で黒字転換を見込む 赤字転落となったものの、無借金経営は変わってない。自己資本比率は80.0%と健全そのもの。
今11年2月期業績予想は、売上高58億5000万円(前期比1.4%増)、営業利益1億5000万円(同835.9%増)、経常利益1億5000万円(同659.3%増)、純利益9000万円と増収大幅増益で黒字転換を見込む。
「前期1度下方修正しました。今期下方修正であったら市場から相手にされないと思っていますので、現在見込める数字だけを出しています」(推津社長)と語っているように、今期の黒字化はほぼ確実といえる。
20日の株価は666円(13円高)。チャートを見ると回復局面にあるが、まだ始まったばかり、これから業績の回復と共に株価の上昇が予想される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:42
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