
既に今月6日に、通期業績予想の下方修正を発表していたが、結果的には売上高が前期比5.3%減の4,335百万円、営業利益が104百万円(同62.5%減)、経常利益78百万円(同67.8%減)、最終利益64百万円(同67.8%減)と厳しい業績となった。
主力の水関連事業が個人消費低迷の煽りを受けて国内販売が下期減少に転じたこと、中国をはじめとした輸出も円高進行で目減りしたことが大きく響いた。売上減少に比例してメンテナンス事業も需要が減少したほか、水宅配事業もプラント建設の順延などで、期中に予定していた売上が計上されたなかったことも減収減益につながった。
しかし今期は、水関連事業において、国内販売の活性化と中国における従来からのパートナー企業との関係強化を図り、OEM製品の供給先等、新規販売ルートの開拓を積極化するほか、メンテナンス事業において、買換え需要の喚起を強化し売上増を図る方針。また水宅配事業においては、4期目を迎え、エリアライセンスチェーン加盟店ならびにショップ獲得の促進を行うことで、拡大期に向けてシフトする計画。
その結果、10年1月期は売上高4,560百万円(前年同期比5.2%増)、営業利益180百万円(同72.4%増)、経常利益165百万円(同110.6%増)、最終利益110百万円(同69.3%増)と一転、増収増益を見込む。
【株価診断】 値段のつかない日も多いうえ、この1ヶ月程は、150円から165円の狭いレンジでの小動きに留まっている。前通期業績が厳しかったうえ、今期の強気な予想も正直、未知数な部分が多く、短期的な上昇トレンドへの転換は難しいか。しばらくは様子見。