■主力の常駐警備は10.4%増
15日引け後に
セントラル警備保障<9740>(東1)は、前09年2月期の決算短信を発表した。連結売上高397億900万円(前々期比5.0%増)、営業利益17億6200万円(同1.7%増)、経常利益19億4200万円(同1.5%増)、10億6900万円(同7.9%増)と増収増益で最高益更新を達成した。
同社の主力事業であるセキュリティ事業は、部門別に分けると、常駐警備、機械警備、運輸警備、工事・機器販売部門の4部門となる。
各部門別の売上高を見ると、常駐警備部門は新規の大型施設で警備を開始する一方で、前々期に受注した大型警備が通年で売り上げに寄与した。また、北海道洞爺湖サミットによる臨時警備のニーズがあったことも加わり、売上高は206億3100万円(同10.4%増)と2ケタ増収であった。
機械警備部門では、マンション・セキュリティ「HiSCT(ハイセクト・シリーズ)と「安心部屋」が堅調であった。また、昨年1月に発売した一般家庭向けセキュリティ「FG−i(ファミリーガードアイ)」に続き、賃貸マンション・セキュリティ「FG−i(プライベートエリアガードアイ)、小規模オフィスセキュリティ「BiZ Guard S(ビズガードエス)」を投入した結果、売上高は122億5600万円(同2.8%増)となった。
運輸警備部門については、集配金・精査サービスの向上に努めた。売上高は26億6100万円(同1.7%増)。
工事・機器販売部門では、Suica・PASMO・ICOCA等ICカードが利用できる入退室管理システム「centrics(セントリックス・シリーズ)」や機械警備付リサイクル型入出金機「アスコス」が堅調であった。AEDや住宅用火災警報器の販売も大きく伸びた。しかし、不動産業界の不振、設備投資の縮小、見直し、延期等の影響から、売上高は34億8100万円(同12.4%減)と2ケタの減収となった。
その他の事業では、主に清掃業務や電気設備の保安業務等の建物総合管理サービスを中心に事業を運営している。売上高は6億7900万円(同7.0%増)と順調に伸びている。
前期は06年3月からスタートした中期経営計画「CSPパワーアップ計画」の最終年度であったが、最高益更新で終了しているように中期経営計画は予定通りに達成された。
今期は、厳しい経済環境の中で、更に業績を飛躍させる目的で、新中期経営計画「CSPニューパワーアップ計画」を策定し、スタートしている。
しかし、今期連結業績予想は、売上高397億円(前期比0.0%減)、営業利益17億5000万円(同0.7%減)、経常利益19億3000万円(同0.6%減)、純利益9億9000万円(同7.4%減)と減収減益を見込んでいるが、洞爺湖サミットの特需がなくなった影響もあると思われる。
同社のビジネスモデは、警備の受注件数が増加するとともに売上も拡大するストック型。しかも、Suica・PASMO・ICOCA等ICカードが利用できる入退室管理システム「centrics(セントリックス・シリーズ)」を開発していることで、鉄道関連施設に強く、今後も継続的に成長すると予想される。
>>セントラル警備保障 CSPのIR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:16
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