朝日ラバー<5162>(JQ)は、10日引け後に09年3月期第3四半期連結業績を発表した。売上高40億9400万円(前年同期比11.4%減)、営業利益1億900万円(同60.2%減)、経常利益8700万円(同62.2%減)、純利益3100万円(同76.7%減)と減収大幅減益であった。
同社グループの主要市場である自動車産業の大幅な減産により、受注は急速に減少していて、事業環境は厳しくなっている。
工業用ゴム事業と医療・衛生用ゴム事業の2事業に大別されるが、工業用ゴム事業は、彩色用ゴム製品、弱電用高精密ゴム製品、スポーツ用ゴム製品、その他の工業用ゴム製品に分かれる。
まず、彩色用ゴム製品のうち、独自開発の「ASA COLOR LED」は、新規車種の内装照明分野向けの採用が進み、売上高16億3100万円(同9.1%増)と増加した。透明シリコーン製品は、携帯ゲーム機向けの受注が減少したことなどから、売上高2億1700万円(同55.3%減)と大幅減収となった。小型電球彩色用ゴムの「ASA COLOR LAMPCAP」は、車載機器の光源LED化及び自動車生産の減少による影響で、売上高2億9000万円(同24.3%減)。彩色用ゴム製品全体では売上高21億4000万円(同9.8%減)となった。
弱電用高精密ゴム製品は、液晶テレビのバックライト用ホルダー製品が顧客の仕様変更による受注減により、売上高2億9100万円(同50.8%減)、自動車関連製品は自動車生産減少の影響で売上高6億5400万円(同34.3%減)となった。
スポーツ用ゴム製品は、新機種製品の受注増が寄与し、売上高2億8000万円(同21.7%増)と大幅増収。
その他の工業用ゴム製品は、新製品の量産化に向けた試作品開発を進め、売上高4億6400万円(同0.8%増)。
以上の結果、工業用ゴム事業の売上高は35億3900万円(同12.8%減)となった。
医療・衛生用ゴム事業では、医療用ゴム製品は開発製品の受注が増加し、売上高5億2000万円(同1.8%増)、衛生用ゴム製品は在庫調整の影響により、売上高3400万円(同23.9%減)となり、事業全体での売上高は5億5400万円(同0.3%減)となった。
通期の連結業績予想については、自動車業界の減産など事業環境の悪化による影響は避けられないことから修正を行っている。売上高は従来予想を8億9000万円下回る48億9300万円(前期比22.1%減)、営業利益は2億2200万円下回る2500万円(同94.0%減)、経常利益は2億200万円下回る1000万円(同96.9%減)、純損益は1億9400万円下回る1億400万円の損失(前期は2億1100万円の利益)となる見通し。期末配当は現時点では未定とした(中間配当は5円実施済み)。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 02:24
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