ミロク情報サービス<9928>(東2)は6日引け後、09年3月期第3四半期連結業績を発表。売上高142億2400万円(前年同期比1.7%増)、営業利益3億6100万円(同2.4%減)、経常利益3億4000万円(同10.2%減)、純利益△2000万円。
増収であった第3四半期累計の品目別売上高は、ソフトウェア関連事業141億5800万円で、その内訳はハードウェア17億6400万円、ソフトウェア90億8400万円、サプライ4億7300万円、保守25億2600万円、その他商品3億900万円とソフトウェアの売上高比率が最も高い。経営支援サービス事業は6600万円であった。
増収であったものの原価は前期並みに抑えたことで、売上総利益は84億7700万円(同2.8%増)であったが、販管費は81億600万円(同2.8%増)となったことで、営業利益は2.4%の減となった。経常利益は、営業外収益が前期より約2800万円減少したため、減益幅が広がり、最終利益は投資有価証券評価損2億600万円を特損として計上したため、最終赤字となった。
同社が属するソフトウェア業界、情報サービス業界では、企業の内部統制システムの構築、情報セキュリティ対策の強化に向けた情報化投資の需要は底堅いが、景気の後退局面を迎え、投資支出を抑える傾向が出てきている。
同社では、全国の会計事務所とその顧問先中小企業への経営支援体制を強化するため、会計事務所ユーザー組織「ミロク会計人会」の会員増強を支援。また、会計事務所の基幹システムとデータ連動する顧問先中小企業向けパッケージ・ソフトウェアのバージョンアップを行い、事業承継やM&A分野を専門とする企業と協業し、会計事務所とともに中小企業の経営支援を行うための基盤整備を進めている。また、インターネットを基本とした"クラウドコンピューティング"という新しいコンピュータの利用形態が普及していることから、SaaS形式によるサービス提供の準備を進めると同時に、会計事務所業界で、業務全体のセキュリティを確保するための情報提供やシステム・サービスの提供を行っている。
中堅・中小企業には主力製品であるERPシステム「Galileoptシリーズ」、「MJSLINKUシリーズ」の機能強化に注力し、経営の全体最適化や内部統制への対応、業務効率化を支援するトータルソリューションを提供。また、既存の販売パートナーの活性化と新規パートナーの獲得のため、全国各地で販売パートナー募集説明会を継続的に開催し、販売パートナーによる拡販体制を強化している。
通期連結業績予想は、売上高194億円(前期比1.6%増)、営業利益10億3000万円(同23.6%増)、経常利益9億8000万円(同18.3%増)、純利益3億3000万円(同2.0%減)を見込む。
なお、配当は期末一括の年間12円を予想していることから、配当利回りは5.8%と高配当利回り。過去に赤字決算でも配当を実行しているように、株主を大切にしている企業。
【株価診断】 株価は昨年10月の160円を安値に下値切り上げの動き。しかも、最近は「終値」足で見れば200円どころはかなり煮詰まった動きになっている。2ケタ増益で利回りの高さに注目すれば見直しの余地は十分にある。仮に、300円まで買っても利回りはなお4%と高い。煮詰まりから上値が期待できるだろう。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:42
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