ホーブ<1382>(JQ)が22日引け後に発表した08年6月期第3四半期決算(非連結)は、売上高39億1200万円(前年同期比10.2%増)、経常利益1億7800万円(同41.7%増)、純利益1億500万円(同43.4%増)と増収大幅増益となった。
この時点ですでに前年通期の利益実績を上回っており、今通期予想に対しても売上高84.8%、経常利益95.7%、純利益96.3%と高進捗率となっている。
同社は、バイオ技術を用いたいちごの苗開発から販売までを一貫して手がけ、安心な国産いちごの安定供給に大きく貢献している。
部門別の状況をみてみると、主に同社の種苗法登録品種ペチカいちご苗の製造及び販売を行う「種苗部門」は、猛暑により良質な果実の生産量減少の影響などを受け、ペチカ苗の販売本数が減少したことから、売上高6900万円(同12.4%減)となった。
洋菓子等の業務用いちごの仕入、販売を行い、特に夏秋期には自社のペチカ果実を販売する「いちご果実部門」は、安定供給に傾注し、売上高33億5000万円(同11.6%増)となった。12月のクリスマス需要期には、市場への入荷数量が伸び悩んだものの販売数量を前年並みに維持し、販売価格も高価格で推移。1月〜3月には、新規取引先を中心に販売数量を増やすことができた。
また、いちご果実以外の青果を仕入、販売する「青果部門」は、新規取引先に対する営業を積極展開し、キウイやマンゴ等の取扱量が増加し、売上高2億1800万円(同30.4%増)と伸長した。
主にいちご栽培用の機器・資材、果実出荷用の資材の販売及び、洋菓子小売店舗2店の経営等をする「その他部門」は、売上高2億7400万円(同9.1%減)だった。
通期の業績予想は、概ね予想の範囲で進捗しているとして、売上高46億1200万円(前期比7.1%増)、経常利益1億8600万円(同48.0%増)、純利益1億900万円(同53.3%増)との従来予想を据え置いた。
なお、4月1日付で物流子会社を設立しており、連結業績予想については見通しがつき次第開示するとしている。
6月期末配当は1株あたり6500円の予定で、予想配当利回りは3.74%と高めの水準。足もとの業績好調とともに農業バイオ関連としての見直しから、底値圏離脱の動きに期待したい。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 04:49
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