
今2Q業績は原材料の高騰もあり、営業・経常減益。加えて通期業績を売上高で6%強、利益面では30%から40%強下方修正したことから失望売りされていると言える。主力得意先が自動車メーカーという点も今の状勢では逆風となっている。
しかし売上自体は価格調整が進み、2Q時点では増収であったほか、通期でも前期比2.6%減に留まる見込み。同社の主力製品である「プーリ」(エンジンに動力を伝達する機能部品)は数千種にのぼり、専業では国内最大手メーカーとして知られ、市場シェアは35%と圧倒的な強さを誇っている。また農業機械をはじめ、小型船舶、エレベータなどにも使われており、確固たる競争力を持っている。何れ国内自動車メーカーが復調すれば、自ずと同社の業績も回復軌道に乗るであろう。
同時に直近PERは6倍を切っており、売られすぎの水準。9月までは700円台を確保していただけに、自動車市場回復の道筋が見えれば、株価は反転する可能性も高い。底値圏から12日終値(273円)換算での配当利回りは5.49%と高配当。まさに今が安値拾い好機と言えよう。