朝日ラバー<5162>(JQ)の09年3月期第2四半期連結業績は、売上高28億7300万円(前年同期比4.1%減)、経常利益8600万円(同30.6%減)、純利益3400万円(同56.4%減)と減収大幅減益となった。
工業用ゴム事業の内、彩色用ゴム製品の売上高は15億2900万円(同1.2%増)であった。内訳は独自開発製品の「ASA COLOR LED」が自動車の内装照明分野向けに積極的な拡販活動により新規受注を獲得し11億6600万円(同20.3%増)、透明シリコーン製品は1億4900万円(同49.4%減)、小型電球彩色用ゴム「ASA COLOR LAMPCAP」2億1400万円(同13.5%減)となり、「ASA COLOR LED」の売上増が他の製品の売上減をカバーする結果となった。
弱電用高精密ゴム製品は5億1400万円(同25.3%減)であった。液晶テレビのバックライト用ホルダー製品が顧客の仕様変更による受注減により、2億5600万円(同37.0%減)となったことと不採算製品の撤退及び競合他社並びに重要顧客の海外生産シフトによる影響を受けたことによる。
スポーツ用ゴム製品は、新機種製品が好評であったことから1億6700万円(同17.5%増)であった。
その他の工業用ゴム製品は新製品の量産化に向けた試作品開発などを進めた結果、3億3000万円(同9.7%増)となった。
以上のことから工業用ゴム事業全体の売上高は25億4100万円(同3.9%減)、営業利益1億6300万円(同33.9%減)となった。
医療・衛生用ゴム事業の売上高は3億3200万円(同5.3%減)、営業利益1600万円(同2.2%増)であった。医療用ゴム製品は、より高品質と機能性を高めるための材料変更や在庫調整の影響により売上高3億700万円(同1.4%減)、衛生用ゴム製品は在庫調整の影響により2400万円(同36.4%減)となった。
通期連結業績予想は、売上高57億8300万円(前期比8.0%減)、経常利益2億1200万円(同34.9%減)、純利益9000万円(同57.4%減)を見込む。自動車分野における市況が厳しさを増していることや原材料価格の上昇が引き続き継続していくと予測されることから、予想数値の見直しを行っている。
改善策として、新製品・開発製品の受注獲得と生産部門における生産性の向上、歩留り率改善による原価低減の取り組みを進め、より一層収益性の向上に努めていく方針。
今期の配当については、第2四半期末5円・期末7円の年間12円を予定。今後の事業展開と財務体質の強化を見据え、期末は当初予想10円から引き下げてはいるが、前期実績年間12円を維持する。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:59
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