資生堂<4911>(東1)は、ベトナムに化粧品の輸入、販売を行う100%出資の子会社「資生堂コスメティクス ベトナム」を設立し、2010年1月(予定)より営業を開始すると発表。
これまでベトナムでは97年より代理店を通じて「SHISEIDO」のスキンケア、メーキャップ商品などを販売してきたが、ベトナムの著しい経済発展に伴う化粧品市場の高成長、ニーズの高まりを踏まえ、子会社を設立し、顧客満足の向上と売上拡大を図る方針。
(写真=ホーチミン市内の資生堂カウンター) 資生堂は、08年に策定した3ヵ年計画に従い、2年目となる09年度の海外化粧品事業では「新規市場への事業拡大」、「既進出市場での事業基盤強化」を活動のテーマとしている。今年度は、エジプト、モロッコ、ラオス、アゼルバイジャンへ販路を拡大すると共に、既に進出しているギリシャでは合弁会社を設立し地盤の強化に努めている。今回のベトナムへの販売子会社設立も、既存進出市場での事業基盤の強化策の流れに沿ったもの。
ベトナムでは97年より代理店を通じて販売を開始し、その後10年以上に渡り、デパートや化粧品専門店で一貫して高級化粧品事業を推進してきた。その結果、「SHISEIDO」の高品質と高いイメージが定着し、市場でプレステージ化粧品ブランドとしての地位を築いている。
同市場では30歳未満の若年層人口の比率が約60%を占め、経済発展による所得の向上とともに化粧品市場も拡大しており、同時に競争が激しくなっている。このため市場のニーズを捉えたきめ細かいマーケ ティング活動を行い、市場でのプレゼンスをさらに高めるため、資生堂の直接投資による新会社を設立することにした。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 02:17
|
IR企業情報