全国200箇所のパソコン教室で
無料引取サービスを開始 パシフィックネット<3021>(東マ)は20日、スリープログループ<2375>(東マ)と、環境にやさしい循環型社会の形成を推進するため、家庭に眠る潜在的な資源である使用済みIT機器の引取スキームで提携すると発表した。
家庭で不要になったパソコンを中心としたIT機器をスリープログループが無料で引き取り、リユース・リサイクル製品への再価値化をパシフィックネットが行う。無料引取サービスの運営は、スリープログループのパソコン教室運営子会社ホーム・コンピューティング・ネットワークの全国200のパソコン教室が窓口となる。
世界的なエネルギー需給の逼迫化を背景に資源の有効活用が課題となるなか、都市鉱山と呼ばれる電気製品などの廃棄物や不要となった情報機器の電子部品や基盤に含まれるレアメタル・希少資源の有効活用が十分に行われていないのが現状。
そこで両社は、家庭内の使用済みIT機器の再資源化を促進するため、相互のリソースを活用し、ユーザーの利便性に優れ、適切な処理とデータ消去等のセキュリティを実現する循環型社会の構築に有益な引取サービスを開始することとした。
リサイクルシールが貼付されていないパソコンを処分する場合、リサイクル料として通常3000円〜5000円の費用負担や梱包の煩雑さが発生するが、スリープログループの全国200の教室が窓口となり無料で引き取りすることで、気軽に不要パソコンをリユース・リサイクルできるようになる。
パシフィックネットは、パソコンを主とした中古OA機器の回収からHDDデータ消去・買取・販売までを一貫して手がけるOA機器のリユース・リサイクル事業を展開している。
先週15日に発表した第1四半期の大幅減益決算を受けて株価は窓をあけ2日続落し、20日は年初来安値2万7200円を付けて陽線高値引けとなった。
第2四半期及び通期の業績見通しについては、販売・引取回収事業において、官公庁や金融機関、一般法人より大口案件が見込まれるほか、レンタル事業においてネットカフェ向けレンタルの拡大が期待できるなどとして、当初の予想を変えていない。09年5月通期は売上高7.8%増、経常利益14.3%増、純利益15.3%増を見込んでいる。
前期末時点で自己資本比率79.6%、実質無借金、1株当たり純資産は6万7338円87銭ある。割安指標に加え、好財務であることから大底圏からの浮上に期待したい。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:33
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