■上海から北京、広州にも事業拠点を拡大
マーケティングリサーチ最大手の
インテージ<4326>(東1)は、10月21日に中国の市場調査会社であるハイパーリンクの株式譲受(買収)完了を発表。
インテージは1999年に上海事務所を開設、2002年には現地法人である英徳知市場諮詢(上海)有限公司(以下、「英徳知」)を設置し、中国において積極的に事業を展開している。今回の買収については、今年1月22日に基本合意に達し、10月20日に買収を完了した。
ハイパーリンクは、中国における市場調査の内資系企業としては上位に入る売上規模を持つ総合市場調査会社。上海、北京、広州に拠点を持ち、中国市場に進出している欧米の有力外資系企業、および中国国内企業を顧客としていて、1997年の設立以来、高い成長を続けている。
今回の買収により、成長を続ける中国市場で、調査領域、調査手法の拡大など、事業基盤が一層強化される。
現在の英徳知は主に日本企業を顧客としているが、ハイパーリンクは欧米の有力外資系企業、および中国国内企業を顧客としているため、ほとんど顧客の重なりがなく、営業基盤は大きく拡大することになる。
英徳知ではインターネット調査の拡充に力を入れていること、ハイパーリンクでは定性調査や電話調査(CATI)の豊富な経験があることなど、得意とする調査手法に相互補完関係ができる。
従来、英徳知は上海を中心に営業活動を展開してきたが、今後はハイパーリンクを加え、北京、広州にもサービス拠点が拡大する。
英徳知とハイパーリンクの協力により、2〜3級都市や農村部までを含めた中国全土でのフィールド調査能力の向上・充実が実現する。
ハイパーリンクの売上高は英徳知のほぼ倍にあたり(2008年度実績)、インテージグループの中国事業の規模は、来期には約3倍に拡大することになる。
中国の市場調査に精通した人材が拡充され、市場調査事業の現地化を促進するとともに、より充実した高度なサービスを顧客に提供することが可能となる。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:22
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