![国際計測器のホームページ](https://syoukennnikkann.up.seesaa.net/image/kokusaik.jpg)
3年前より、油圧式の加振機に変わるものとして、電気サーボ式の加振機の開発を行ってきたが、製品が完成したことから、特許を守るために、今年の3月で申請を終えている。
全製品は14種類であるが、最も注目される製品が、3軸同時加振機で上下、水平3方向同時に加振出来る機械である。従来の油圧機であれば3回テストする必要があるが、3軸同時加振機であれば1回で済むことになる。また、自動車の耐久試験機が可能な、3軸同時加振機(4ポスター)は、自動車の乗り心地のテストに適している。油圧式であれば、破壊的な振動は出せるが、微弱な振動は出しにくく、しかも電気代は3倍以上かかり、油を入れ替える必要もあり、スペースや騒音といった問題もあることから、電気サーボ式の優位性が際立つ。更に、1軸加振機(4ポスター)は、走行距離1万キロメーター以上の自動車100台のうち1台にドアのキシミ音が発生するというが、その原因を究明するための試験機として、期待されている。
さらに、12月10日に全国の代理店を招いて、動電型 3軸同時加振機で2000ヘルツに挑戦するそうである。同業他社の製品では、300ヘルツから400ヘルツが限度とされていることから、如何に優れた製品を開発したかが窺われる。
電気サーボ式加振機の売上は、今期5億円、09年13億円、10年20億円を見込んでいるが、画期的な製品であることから、営業の展開次第では、急拡大も期待されよう。
08年3月期通期連結業績予想は、売上高115億円(前期比8.4%増)、経常利益29億円(同7.5%増)、純利益17億4000万円(同8.0%増)、1株当り純利益122円54銭と最高益更新の見通し。
タイヤ関連のバランシングマシーンに次ぐ、新規事業である電気サーボ式加振機の売上が今期より貢献してくるが、既に、日本でトップの自動車メーカーに納入された製品もあり、立ち上がりは順調だ。