
医薬品では、主力商品の関節機能改善剤「アルツ」、高脂血症治療剤「リピディル」、医療機器の合成吸収性癒着防止材「セプラフィルム」と後発医薬品の新発売品3品目は順調に売上を伸ばしたが、特に「アルツ」は数量が大幅に伸びた。慢性動脈閉塞症治療剤「プロサイリン」、鎮痛消炎貼付剤「アドフィード等」は減収となった。創傷治癒促進剤「フィブラストスプレー」はほぼ横ばいであった。また、農業薬品では果樹・野菜・芝用殺菌剤「ポリオキシン」は前年並みであったが、飼料添加物「サリノマイシン」と水稲用除草剤「ペントキサゾン」は増収となった。その結果、薬品全体の売上高は740億5600万円(同1.1%増)となった。
不動産事業では、文京グリーンコートの地代収入が主であり、ほぼ前年実績どおりの売上高23億5900万円(同1.5%増)であった。
08年3月期連結業績予想は、「アルツ」、「リピディル」「セプラフィルム」の売上拡大と後発医薬品の売上も期待されることから、売上高799億円(前期比4.6%増)、経常利益87億円(同13.5%増)、純利益51億円(同10.8%増)と増収増益を見込んでいる。今期配当については、前期に比べ3円増配の年間20円配当を予定。
また、今後期待される商品として、歯槽膿漏、骨折、歯周病の治療薬として業界初のbFGFが来年フェーズ3入り。市場規模100億円とみられている。フィブラストスプレーに続く商品として注目されている。(メタボリック関連)