■今期よりシステム事業の売上が加わる エスプール<2471>(大へ)は、7日の引け後に09年11月期第1四半期連結業績を発表した。
売上高17億500万円(前年同期比8.8%増)、営業利益△6000万円、経常利益△6500万円、純利益△5100万円と増収ながら大幅減益。
前期よりスタートしたシステム事業の売上が加わったことで、売上高は過去最高を更新した。しかし、利益面では、閑散期に加え、景気環境の悪化により、人材派遣サービスの売上が減少し、大型案件の受注に伴う先行投資が一時的に発生したため、6000万円の営業損失となった。
事業別売上高を見ると、総合人材アウトソーシング事業11億6200万円(同21.1%減)、パーフォーマンス・コンサルティング事業3600万円(同46.3%減)、システム事業5億500万円(今期より)、モバイルマーケティング事業900万円(同68.2%減)とシステム事業の売上が加わったことで、全体の落ち込みをカバーしている。
今後の各事業の取組は、総合人材アウトソーシング事業では、人材派遣サービスについては、需要が底堅い分野での中長期派遣サービスへ注力するとともに、アウトソーシングサービスではこれまでの実績のある分野での積極的な受注を継続して進める方針。
システム事業は、景気の悪化に伴い大型システム受託開発案件の受注については苦戦が予想されるが、需要が底堅いPOSシステムの開発案件の受注を集中的に進める方針。相対的に短期間での納品が可能であるため、売上総利益率の改善が見込まれると期待している。
パーフォーマンス・コンサルティング事業では、前期に投入した新入社員向け研修プログラム「ワクワク冒険島」の効果により、第2四半期には過去最高の売上を見込んでいる。第3四半期以降は、企業業績の悪化による研修費用抑制が予想されるため、売上は伸び悩むと思われるが、新たに展開する「ワークハピネスクラブ」の営業活動に注力する計画。
モバイル・マーケティング事業は、第1四半期は低調であったが、第2四半期に大型調査案件の納品が控えていることから、概ね計画通りのペースで推移している。
通期業績予想は、売上高86億5500万円(前期比28.5%増)、営業利益1億5200万円(同36.4%増)、経常利益1億3200万円(同14.0%増)、純利益5400万円(同1.8%増)と増収増益を見込む。
景気悪化の影響により主力の総合人材アウトソーシング事業の売上が20%以上落ち込んでいるが、前期に事業継承したシステム事業がシステムエンジニア派遣、システムコンサルティング、システム開発受託とワンストップでサービスを提供する体制を構築していることが、売上に貢献している。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:42
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