エスプール<2471>(大へ)は、4日引け後に08年11月期第1四半期連結業績を発表した。
売上高15億6700万円(前年同期比13.8%増)、経常利益1600万円(同55.9%減)、純利益400万円(同64.1%減)と2桁増収ながら利益面は大幅な減益となっている。しかし、同社では概ね計画通りとしている。
事業セグメント別売上高を見ると、総合人材アウトソーシング14億7200万円(同13.0%増)、パフォーマンス・コンサルティング6800万円(同75.9%増)、モバイル・マーケティング2800万円(同36.0%減)。
総合人材アウトソーシングでは、今期の重点課題として「新規登録者の稼働率の向上」「人材紹介事業の開始」「コンプライアンス強化と事業規模の拡大が両立可能な組織作り」「不採算事業の見直し」「子会社事業の建て直し」を掲げている。まず、営業部門を細分化して派遣職種を増やしたことで、初めてアパレル販売員の派遣が実現した。次に、紹介予定派遣サービスを開始し、既に9名の紹介実績がある。また、昨年12月に組織改編を実施し、営業とオペレーションを分離し、支店機能の集約を行っている。更に新規採用拠点として吉祥寺、溝ノ口、心斎橋に支店を開設するなど課題解消に向けて活動している。
最も急成長したパフォーマンス・コンサルティング事業は、子会社のエスプール総合研究所で行っている。企業の人材育成と組織開発を支援するためパフォーマンスの最大化という視点から「研修」「マネジメントコンサルティング」を行っている。前期の先行投資の効果、市場における認知度の向上が売上に貢献してきている。
モバイル・マーケティング事業は、子会社のエスプール・マーケティングで行っている。話題喚起や拡販を行う独自のプロモーション企画や、携帯電話を利用した消費者とのONE TO ONEマーケティングを行っている。
通期連結業績予想は、売上高77億8100万円(前期比29.1%増)、経常利益2億900万円(同51.4%増)、純利益1億1700万円(同2.23倍)を見込んでいる。
同社は、人材派遣事業を行っているが、働く人の身になって一生派遣で過ごすのではなく、チャンスがあれば正社員になろうと思っている人のために、社員となることを前提とした派遣を行う「紹介予定派遣」も行っている。前述したとおり、第1四半期で既に9名の実績がある。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:00
|
IR企業情報