
売上高136億3400万円(前々期比6.5%増)、経常利益4億5600万円(同5.1倍)、純利益9600万円(前々期は2億5800万円の赤字)と増収となり、大幅増益に転じた。
純利益に関しては、関連会社に対する貸付金について貸倒引当金を計上したほか、固定資産について評価見直しを行い一部除却損が発生したことにより、特別損失4億円を計上したことで圧縮された。
同社は漢字プリンタの草分け的存在で、打ち込まれたデータ通りに何万種類の住所・氏名を世界最速のスピードで印刷できることから、毎月大量の請求書を郵送するところではほとんど同社の漢字プリンタを使用している。
セグメント別売上高を見ると、漢字プリンタ・システム部門89億8300万円(同9.6%増)、広告制作プリンタ部門22億2400万円(同0.4%増)、バーコード・ラベルプリンタ部門1億5700万円(同35.8%増)、ネットワーク機器他部門2億5100万円(同23.9%減)、機器賃貸等収入部門20億800万円(同3.7%増)となっている。
今期は、販売台数の最も多いSX8000シリーズ、フルカラープリンターSR3000N、インクジェットフルカラープリンタTPJ520の販売に注力する。また、漢字プリンタ部門以外ではPOPプリンタ、サインボードプリンタに新機能を加え競争力を維持していく方針。
今期業績予想は、売上高144億円(前期比5.6%増)、経常利益5億8700万円(同28.5%増)、純利益3億100万円(同3.13倍)、1株当り純利益22円11銭と、95年12月期の最高純利益2億9500万円を13期ぶりに更新する見通し。
また、配当金については期末8円の復配を予想している。
なお、今期は創立35周年であり、長年にわたって企業を引っ張ってきた現代表取締役会長兼社長である寺田光弘氏の後継として専務取締役富山貢太郎氏が社長に就任することも発表された。