東急コミュニティー<4711>(東1)の08年3月期、第3四半期連結業績は、売上高77,769百万円(前年同期比1.5%増)、営業利益5,027百万円(同14.8%増)、経常利益5,149百万円(同13.8%増)、当期純利益2,841百万円(同12.6%増)と2桁増益を維持した。
セグメント別では、主力の管理業部門がマンション管理ストックの拡大で0.9%、工事業が建物占有部分工事の増加で2.4%、不動産信託受益権売買の媒介など仲介収入増など39.0%、賃貸業0.7%と全事業部門で増収となった。また、営業利益は工事業が競争激化の影響でマイナスとなったものの、不動産信託受益権売買の媒介などその他事業の黒字転換が寄与、利益率6.5%(前年同期比0.8ポイント増)と予定の水準を達成した。
「新企業ビジョン」並びに「その第1ステージ2010」を発表
この度、同社の新企業ビジョン「TOKYU COMMUNITY WAY」を制定、この4月から展開する。
新企業ビジョンでは、サービスの対象を建物だけでなく一人ひとりの生活や資産までも「社会的ストック」と捉え、居住者、オーナー、テナントなど幅広い層の要望・ニーズに向け一歩先の価値が提供するパートナーとして事業を推進するという趣旨から、キャッチフレーズを「未来価値創造のべストパートナー」とした。
同社は、平成17年から社内風土改革に取り組み、社会的使命を明確化し事業推進する企業風土の実現へ向けて、「ビジョン検討委員会」、「ブランド委員会」を設け、検討を重ねてきたが、委員会で抽出された意見を、新企業ビジョン「TOKYU COMMUNITY WAY」として集約した。
今後同社では、2月から社内説明会などを実施して社内浸透を図るが、従業員は、新企業ビジョンの要旨をプリントした「WAYカード」を携帯、指針にしたがって日常業務にあたる。
また、新企業ビジョン制定に合わせ「TOKYU COMMUNITY WAY−First stage 2010−」と呼ぶ、平成20年度を期初とする3ヵ年の新経営計画を4月からスタートさせ、同社の現場力とブランド力の向上を目指す。
新中期計画の骨子は、基本方針として(1)2010年度連結営業利益84億円の達成、(2)「コンサルティングを超えたソリューション」をキーワードに新企業ビジョンを目指した持続的成長の実現の2大方針を掲げ、全社的重点課題(1)業務・サービスの向上 (2)受注強化による事業拡大 (3)生産性向上 (4)周辺事業の強化 (5)内部統制・コンプライアンスの強化の5課題に取り組む。(数値目標は別表ご参照)
●(別表)営業年度別数値目標
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07(予想) |
08 |
09 |
10 |
07→10伸び率 |
売上高 |
1,084 |
1,132 |
1,202 |
1,282 |
18% |
営業利益 |
63 |
70 |
76 |
84 |
32% |
経常利益 |
64 |
70 |
76 |
84 |
32% |
当期利益 |
35 |
40 |
43 |
48 |
34% |
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:48
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