建築仕上塗材最大手のエスケー化研<4628>(JQ)は本日、09年3月期第3四半期決算を発表した。主力の建築仕上塗材・耐火断熱事業が共に伸長し、3Q累計連結売上高は482億17百万円(前年同期比4.9%増)となったが、原油高に伴う原材料費の上昇や、急激な円高による為替差損の発生により営業利益は47億84百万円(同9.5%減)、経常利益は46億32百万円(同15.0%減)、最終利益は27億36百万円(同19.9%減)となった。
特許であるセラミック複合の超低汚染塗料を中心に、付加価値が高く耐久性に優れたシリコンや、ふっ素塗料タイプの製品が伸長したほか、新たに内装市場の開発に積極的に取り組み、高機能性のフラット塗料やヒートアイランド対策に貢献する省エネタイプの遮熱塗料や高意匠性塗材が伸長、リフォーム市場の開拓が進んだ結果、増収に寄与した。また耐火被覆や断熱材の分野では、セラミック系耐火被覆材や、発泡性耐火塗料、断熱材等が大きく伸長した。
通期もリフォーム市場自体は堅調に推移するものと見込まれ、付加価値の高い製品を中心に販売強化を図り、売上高は前期比8.2%増、利益面においても高付加価値製品のシェアが上昇することで、全ての段階で増益を見込む。
【株価診断】 株価自体は出来高も少なく、値段の付かない日も多い。直近終値は今月9日に付けた2050円。ここ1ヶ月間は殆ど値動きも見られない。しかし今期予想PERは6倍台半ばと非常に割安水準であり、通期予想が予定通りの展開となれば、上昇トレンドに入ってもおかしくない。



















































