新年は、キリンホールディングス<2503>(東1)グループの協和発酵キリンと共同発売する大型薬品が本格寄与する見通しで、下値固めから徐々に上値を志向する展開が予想される。
■pH依存型放出調整特性の経口型錠剤
ゼリア新薬工業が16日新発売した潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール錠400mg」(一般名:メサラジン、本剤はメサラジンの経口腸溶製剤アサコール)の国内市場は約200億円規模と推定されており、これまで杏林製薬の「ペンタサ」が市場の85%をカバーしてきたと見られる。
アサコールに関しては、同社と協和発酵キリンの両社MR約1700人が販売に取り組んでいるが、国内の潰瘍性大腸炎患者数は、特定疾患医療受給者証から判断し、約10万5000 人と見られるが、それだけに医療用薬剤として専門性が非常に高い点で同剤を処方する医師は同領域の専門医師が対象となるので、当然ペンタサとの競合が注目されるところだ。
アサコールもペンタサも有効成分は同一のメサラジンであり、ともに経口型錠剤だが、製剤特性が大きく異なっているため、医師の薬剤選択に影響を与えそうだ。
アサコールの製剤設計では、メサラジンにpH依存型放出調整特性を持たせたコーティングを施した腸溶製剤であり、下部消化管(回腸末端〜大腸)に到達してからメサラジンを放出する設計。
一方ペンタサは、服用後一定の時間が経過するとメサラジンが効く(タイムディペンデント)製剤設計であり、双方には製剤特性での相違があり販売にも影響しそうだ。
新薬の場合収載されてから、一年間は医師は新薬を長期処方ができず、2週間分の処方となるため一気に販売量を伸ばすには制約があるが、2011年1月から長期処方が可能となるので一日も早くアサコールの認知度を高めたいと全社を挙げて積極的推進を図っている。
■世界トップシェアの優位性に自信
同社では、「特に炎症性腸疾患の下部消化管病変への効果が期待される点および世界最大マーケットである米国でアサコールが約50%シェアを占め、世界においても、既に60数カ国で販売され同分野でトップシェアを獲得している実績から、日本でもアサコールに優位性があるものと自信を持って販売に取り組んでいる。発表後問い合わせも多く、ニーズが高いと判断している。医療機関へのプロモーション活動が始まったばかりだが、認知されるのも早いのではないか。」(広報部)と話している。





































