
会計ソフトビジネスを核として、M&Aにより次々と新規事業に乗り出し、すべての事業の業績を好転させている。人材ビジネス、観賞魚、健康肌着等に進出しているが、各企業の総務、人事部に会計ソフトの販売を行っていた縁から持ち込まれた案件がほとんどで、シナジー効果が見込め、資本を投入すれば再生できると判断した企業である。
各事業別の業績を見ると会計関連事業では、連結パッケージソフト「連結大王SUMMIT」の営業を強化し、内部統制コンサルティングを行ったほか会計アウトソーシングも積極的に獲得した。売上は7億3859万2000円(同17.2%増)、営業利益2億5787万円(同43.8%増)となった。
人事・総務関連事業の人事部門では、経理部門や金融部門の人材紹介を積極的に行った。総務部門では、学校法人の体育施設や大企業の福利厚生施設の施工・管理サービス等を実施している。売上高6億5498万1000円(同88.5%増)、営業利益2614万3000円(同7.4%減)と大幅増収だが減益であった。
マーチャンダイズ事業は、他社の会計システムやシステム機器などの提供と熱帯魚店の運営を始めとするアクアリウム事業を展開している。売上高は、3億7485万7000円(同10.4%増)、営業損失644万6000円(同34.8%増)。
健康関連事業では、健康肌着のブランド「ひだまり」を始めとして、サポーター等の製造・販売を行っている。売上高8億4779万3000円、営業利益1億4036万7000円。
今期は、決算短信の早期開示の要請や、08年4月1日より上場企業に適用される四半期報告制度の影響で、連結会計パッケージの需要は依然として高い。また、内部統制システムの構築を支援する新製品「内部統制大王」の需要も見込める。その他の人事・総務関連、マーチャンダイズ、健康関連の各事業も積極的な事業展開を実施する計画である。従って、今連結予想売上高は、30億円(前期比16.4%増)、経常利益3億円(同24.0%増)、純利益1億4000万円(同40.0%増)、1株当り純利益5043円41銭と2ケタ増収、大幅最終増益を見込む。