OBARA<6877>(東1)は、12日引け後に前07年9月期連結業績を発表した。売上高452億1900万円(前々期比13.8%増)、経常利益58億5300万円(同12.5%増)、純利益35億5300万円(同2.2%減)となった。
抵抗溶接機器関連事業では、グローバル体制拡充による生産体制の強化と品質の向上を図るために、タイと韓国に新工場の建設を開始した。一方、平面研磨装置関連事業においては、増大する受注に対応するため、装置製造拠点である佐久精機に工場棟を建設し、生産能力の増強を図った。
セグメント別に見ると、抵抗溶接機器関連の売上高は198億9300万円(同8億5500万円増)と増収であったが、利益面では原料である銅、非鉄金属の価格が高止まりしたことから営業利益は13億3500万円(同5億3200万円減)となった。
レーザー溶接機器関連は、新機種を投入するなど販路拡大に努めたが、電機・電子部品業界のデジタル家電関連設備投資の一服感もあり、売上高は3億5600万円(同1億1700万円減)、営業損失6700万円(前々期は200万円の利益)となった。
平面研磨装置関連は、取引先であるシリコンウェーハや先端素材各社の旺盛な設備投資を背景として、売上高は249億7200万円(前々期比47億3400万円増)、営業利益は42億7500万円(同13億400万円増)と大幅な増収増益となった。
今期は、抵抗溶接機器関連事業の主な取引先である自動車業界は、増産に伴う新規ラインの立ち上げやモデルチェンジに伴う設備投資を拡大してゆくものと予測されている。また、平面研磨装置関連事業と深く関係するエレクトロニクス業界は、北京オリンピック需要を控えるなど、世界的な規模での成長が予想されている。
したがって、原油・原材料価格高騰などの不安要素もあるものの、需要拡大が見込まれていることから、連結売上高470億円(前期比3.9%増)、経常利益61億円(同4.2%増)、純利益38億5000万円(同8.3%増)、1株当り純利益185円5銭と増収増益を見込む。なお、為替レートは1米ドル=110円を想定。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 23:28
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