CSP(セントラル警備保障)<9740>(東1)の連結対象子会社は東京シーエスピー、関西シーエスピー、新安全警備保障の3社。上位取引先は東日本旅客鉄道、JR東日本ビルテック、日立ビルシステム、住商ビルマネージメントなど大手企業が多い。
主な事業地域は首都圏、大阪圏、地方主要都市で、その他の地域は業務提携しているセントラル セキュリティグループ(CSL)30社がカバーしている。顧客の95%が法人で、残りの5%が個人。
07年8月中間期のセグメント別売上構成比は常駐警備49.7%、機械警備32.2%、JR東日本の売上金の回収業務を主とする運輸7.2%、入退室管理システム機器工事などを行う機器工事9.1%、その他1.7%となっている。
直近5年間の連結売上高は、03年2月期280億1400万円、04年285億2900万円、05年308億5800万円、06年330億400万円、07年343億8700万円と順調に伸びており、今期は当初予想を上回る375億円となる見通し。契約を積み重ねるストックビジネスなので売上拡大が見込める一方で、受注拡大のための先行投資として、社員の採用が重要視されている。
今8月中間期も積極的に要員の前倒し採用を行ったことで、中間連結業績は、売上高183億8400万円(前年同期比8.0%増)、経常利益9億300万円(同3.1%減)、純利益4億9100万円(同10.7%減)と増収減益となった。セキュリティ事業なので、安全、安心を守るためにはどうしても優秀な人材を採用し、教育期間を設ける必要があるために、ある程度の先行投資が必要となる。
特に今期は、八重洲サピアタワー、大崎シンクパーク、グラントウキョウ サウスタワー、グラントウキョウ ノースタワーの4つの大型常駐警備を受注することになったことから、先行採用は不可欠のものとなっている。
また、法人向けだけではなく、個人向けのセキュリティ事業にも注力している。その結果として、以前から取り組んでいたCSPホームセキュリティの売上高は年間25%以上の伸びで推移。販売戸数は05年2月期2万5802戸、06年2月期3万4868戸、07年2月期4万4005戸と増加し、今8中間期には5万戸を突破して年間30%増のペースで推移している。
今期は、SUICA、PASMOがそのまま入退室管理システム(セントリックシリーズ)のカードとして使用出来る強みを生かし、連結売上高375億円(前期比9.1%増)、経常利益17億円(同8.3%増)、純利益9億5000万円(同3.0%増)、1株当り純利益64円65銭と最高益更新を見込む。
今期から本格的に販売が開始されている機械警備付リサイクル型入出金機「USCOS(アスコス)」は、人員削減、時間削減が可能となることから各駅で採用される可能性が非常に高く、今後の売上拡大に貢献するものとして期待されている。
配当については当初、年間配当予想20円としていたが、業績が好調なことから、25円配当とする予定。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 04:20
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