イメージワン<2667>(大ヘ)は20日引け後、第3四半期業績を発表した。売上高は20億9300万円(前年同期比4.3%減)と減収であったが、営業利益2200万円(前年同期は3000万円の損失)、経常利益1500万円(同3500万円の損失)と黒字化した、しかも純利益は有価証券の売却益により1億8800万円(同4500万円の損失)と96年3月期の過去最高益を超える結果となった。
医療画像は、第3四半期中に受注を予定していた複数案件が先方都合により第4四半期にズレ込んだことにより、前年同期を2000万円下回る7億9100万円となった。しかし、第4四半期には新バージョンのPACS(医療画像保管システム)を投入すると共に、第3四半期に検診センターからの遠隔画像診断サービスの大型案件受注に成功したことから月間読影件数が大幅に増加し、今後の売上拡大が期待される。
衛星画像は悪天候等による撮影不調から衛星画像データ販売が当初の予想通り進まなかったため、前年同期を4900万円下回る12億2300万円となった。第4四半期にはキャンペーンによる拡販や効率的な営業活動によるソフトウェア販売を実施し、売上増を目指す。
セキュリティ・ソリューション事業は、主力のトラップ式フェンスセンサ商品および防雷機器の売上が十分に貢献しなかったことにより、前年同期を2400万円下回る7800万円となった。防雷機器に関しては、天候不順に因る雷被害件数の増加により引き合いも増加している。また、パートナー企業とのアライアンス関係構築も順調に進んでいることから第4四半期にその効果が現れてくると期待している。トラップ式フェンスセンサに関しては、商品の主要顧客が官公庁や国の重要施設になるので第3四半期は通常減少傾向であるが、第4四半期より案件が増加するため効率的な営業活動を心掛け取りこぼしの無いようにしていく方針。
今07年9月期業績予想は、売上高35億円(前期比5.6%増)、営業利益1億2000万円(同27.6%増)、経常利益1億円(同17.5%増)、純利益4000万円(前期は13億4000万円の損失)を見込んでいる。
前期は取引先の一方的な都合により、一度販売したものを買い取ることになり最終赤字という結果に終わっていたが、今期は第3四半期で営業、経常、純利益とも黒字化したことで、前期の赤字をはね返し、通期黒字化は目前といえる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:52
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