ゼンケンオール<2446>(大へ)の07年9月期中間連結業績は、売上高35億4600万円、経常利益2億円、純利益1億2100万円となった。今中間期より初めての連結中間決算の発表となる。
全国に1138教室を持ち、乳幼児向け英会話教室「ミネルヴァ」の運営、自治体および学校法人の英語指導事業の請負による講師の派遣と不動産事業を行っている。
これまでの営業方針では、戸別訪問によるプッシュ型の生徒募集を実施してきたが、今期より、プッシュ型を取りやめて、駅前等の人目につく場所にプラザ店を開設し、英語教育に関心を持つ父兄の注目を引くことをきっかけとして、生徒の募集を始めるプル型営業に切り替えている。
従来の地域密着型のサテライト構想に変化はないが、その中核となるプラザ店の出店を急ぐことで、生徒の入会促進を図るため、プラザ出店を加速している。中間期末で14店のプラザ店が出店している。また、教材費は、これまでの7万7500円から1万9000円に値下げしている。しかし、月謝は7000円から8000円(幼児英語教室)としている。さらに、事業部を開設し、幼稚園(保育園)での英語教育を受託するビジネスへの進出とALT(公的機関でのAssistant Language Teacher)事業受託をするために派遣事業許可を取得し、首都圏での事業拡大を図っている。
プッシュ型からプル型営業に方針を転換した影響により、06年9月期中間期には2億5896万1000円あった教材売上高が、今中間期は8944万2000円と1億6951万9000円減少した。一方、直販経費は06年中間1億8138万6000円であったが、今期は直販を取りやめているので経費は全くかかっていない。したがって、売上高は1億6951万9000円減少したが、直販経費1億8138万6000円が無くなったことで、売上減を十分にカバーしている。また、前期の直販入会を除いた学院入会数は4126名、今中間期は4128名と横ばいであるが、新規入会数は、前期1261名に比較し732名多い1993名となっている。
今9月期連結業績予想は、売上高70億8400万円(前期比8.5%増)、経常利益2億2400万円(同50.4%減)、純利益1億2100万円(同47.9%減)を見込んでいる。
プル型営業に変更したことから、プラザ店の出店、リニューアルなどの経費がかさむことを見越し、利益面での減少を予想しているが、効率的な経営となっていることから、地域に根付いた教育環境を整えることで、今後の業績拡大が期待される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 04:43
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