CSP(セントラル警備保障)<9740>(東1)は、今期中期経営計画CSPパワーアップ計画の2年目を迎え商品の品揃えはできたことで、これまでの東日本旅客鉄道とそのグループ会社をターゲットとした戦略から、大手企業とのアライアンスを進めることで新規の顧客開拓を図っている。
現在の売上げの主力は常駐警備で、売上高の51.1%、店舗・ビルにセンサーを設置し監視する機械警備は33.1%、売上金の回収・つり銭の配送を主業務とする運輸は7.6%、カメラ・センサーの設置を行う機械工事が6.4%、その他1.8%となっている。
07年2月期の契約件数は、常駐警備808件(前期比38件増)、機械警備5万7534件(同2860件増)、運輸2052件(同119件増)、その他283件(同45件減)と全体では06年2月期の契約件数を2972件上回り、好調に契約件数を伸ばしている。また、顧客の95%が法人であり個人が5%と個人の割合が非常に少ないが、CSPホームセキュリティ商品も品揃えが出来たうえにアイホンとアライアンス契約を結んだことで、トータルマンションセキュウリティを前期までの累積販売戸数2500戸から今期は6000戸までに増やす計画。
一方、法人向けもICカード入退館システム「セントリックス」シリーズにSuicaとPASMO対応の商品が出来たことから今期34件(前期19件)の販売を見込んでいる。さらにコア事業である大型常駐警備の新規契約として、地上30階、地下2階の大崎シンクパーク、八重洲サピアタワーの契約が取れている。この他にもJR東日本の各駅をターゲットとした売上金を自動的に計数し、つり銭を自動作成することで人手と時間を一挙に解決する商品「USCOS」、早期資金化を可能にした新売上金集配サービス「CSP Direct」、PFI事業と話題は豊富。
08年2月期連結業績予想は、売上高368億円(前期比7.0%増)、経常利益16億4000万円(同4.5%増)、純利益9億2000万円(前期比0.2%減)と増収を見込むが、セキュリティ事業であるため早期に採用し、教育を徹底するために人件費が嵩むことで最終減益を見込んでいるが、あくまで堅めの数字。(ICカード関連)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:26
|
IR企業情報