稲葉製作所<3421>(東1)は29日に09年7月期決算説明会を開き、稲葉明社長は「09年7月期は赤字決算となったが、減損処理、大和工場の閉鎖などでコスト競争力を強化した。10年7月期は底から脱出する鋼製物置部門で新型ガレージを投入するなど、攻勢をかける」と語った。09年7月期の売上高は前々期比19.2%減の264億7800万円、営業損益は7億8300万円の赤字(前々期は9億5500万円の赤字)、経常損益は5億8700万円の赤字(同13億3600万円の黒字)、最終損益は20億400万円の赤字(同5億6500万円の黒字)だった。
鋼製物置部門は戸建住宅手着工の減少や買い控えも加わって売上が前々期比11%減の163億300万円となり、オフィス家具部門もオフィス移転プロジェクトの延期や中止の影響などが大きく、売上は29.6%減の101億7200万円となった。
売上高の減少に加え、鋼材価格の高止まりなどで営業赤字となったが、特別損失として固定資産の減損損失18億4300万円、事業構造改善5億9500万円など25億1500万円を計上、最終損失が膨らんだ。固定資産の減損損失はオフィス家具製部門10億円、工場予定地富岡関連5億7000万円、大和工場関連1億5300万円、ソフト関連4200万円など。事業構造改善費用は大和工場の希望退職関連4億9700万円、解体費1億1700万円などだった。
■損益分岐点売上高は230億円前後へ、鋼材は値下がり見込む
10年7月期通期は、売上高268億円(前期比+1.2%)、営業利益2億9000万円、経常利益4億5000万円、純利益1億9000万円と黒字転換を見込んでいる。年配当は09年7月期に16円(前々期は32円)としたが、横ばいの16円を見込んでいる。
10年7月期は、鋼製物置の売上高171億5500万円(前期比+5.2%)、オフィス家具部門で売上高96億4500万円(−5.2%)を見込んでいる。物置は景気の底から脱出するとみており、ガレージ「ブローディア」のデザインを踏襲した新型ガレージを投入する。「ガレージは9年ぶりのモデルチェンジ。デザイン、施工性を大きく改善した。10月1日よりガレーディア新製品を発売、ベンツ、レクサスなど高級車用ガレージの販売を強化する」(稲葉社長)方針。
オフィス家具は景気回復が遅れると見ており、OEM先向けは前期同様43%以上の売上減少を見込む。新製品のフラッグシップチェア、スタンダートチェアなどの投入を見込む。
コスト面をみると、前7月期の一連の減損処理で、減価償却費は08年7月期に12億3000万円、09年7月期に11億6800万円と推移したが、今期は前期比3億2500億円、来期は2億1200万円の減少要因となる。また、大和工場の閉鎖・希望退職の実施により人件費は4億9000万円削減する。これらの方策などで、今期の損益分岐点売上高は230億円程度に低下する。売上原価で影響の大きい鋼材単価は前期に1kg当り19円上昇したが、今期は15円の値下がりを見込んでおり、鋼材価格上昇によるコスト圧迫は弱まるとみている。ただ11年7月期については「鋼材価格の水準の予想は難しく、利益水準は想定しにくい」(多田一志取締役)としている。


































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