
作業工具・吊クランプ・クレーン等の主力メーカーである
スーパーツール<5990>(JQ)は本日、09年3月期第3四半期決算発表を行った。
それによれば売上高は4,014 百万円(前年同期比4.5%増)、営業利益は598 百万円(同3.8%減)、経常利益は529 百万円(同9.1%減)、最終利益は321 百万円(前年同期比6.0%減)となった。
下期以降、公共工事減少とマンション建設の頭打ちが鮮明化し、レンチ類、配管工具類等の作業工具の売上は僅かな伸びに留まったものの、造船・重機業界からの需要は堅調に推移し、吊クランプ等の産業
機器部門が前年同期比9.5%増となるなど、大きく増収に寄与した。しかし損益面においては鋼材をはじめとした原材料価格の高止まりと、円高に伴う輸出の鈍化で採算性が低下、全ての段階で減益を余儀なくされた。
決算発表と同時に今通期業績予想の下方修正発表、修正後の数値では売上高が5,000百万円 (前期比2.1%減)、営業利益は650百万円(同18.8%減)、経常利益は600百万円 (同19.1%減)、最終利益は300百万円(同10.2%増)を見込む。下期以降の急速な円高進行による輸出売上の減少が続くことや、国内においても特に10月以降、製造業の設備投資抑制が鮮明化した影響により、国内販売の鈍化は避けられない見通しであることから、以上のような業績数値を発表した。
今後は、生産技術面からの洗い直しの徹底を図り、いっそうのコスト低減を進めるほか、ブランド力の強化と差別化を徹底化するため、新分野向け製品の開発、ニッチ分野製品の開発、既存製品分野のモデルチェンジに注力していくことで収益改善を目指す。販売面では、地域販売店への積極的な販促活動とアフターメンテナンスの強化を目指すことで継続受注の確保を図っていく。
【株価診断】 建設不況の煽りを受けて株価はジリ下がりが続き、直近22日終値は270円。しかし同社製品はニッチな分野であり、比較的ライバル他社が少ないこともあり、収益モデルの改善が進めば、再び業績は上向く可能性が高い。実際、上期までは増収増益が続いていた。今期予想PERは7倍台半ばであり、よって配当利回りは22日終値換算で5.93%と高配当。本日の通期業績下方修正で悪材料は出尽くし感もあり、そろそろ下値を拾い、配当取りに向けて仕込んでいきたいところ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:39
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