ラクーン<3031>(東マ)は、6日引け後に前08年4月期第4四半期の黒字化を発表した。第4四半期の業績は売上高15億9700万円、経常利益500万円、純利益400万円であった。この結果、中期経営戦略の正当性が証明されたといえる。これまでの四半期毎の最終損失を見ると、第1四半期9500万円、第2四半期5600万円、第3四半期1300万円と四半期毎の赤字額が減少していたことから第4四半期の黒字化は予想されていたが、いよいよ現実のものとなった。
同社は、06年10月10日に中期経営戦略を発表している。当時の状況から判断して、主力事業であるスーパーデリバリーの顧客の早期囲い込みが急務ということで、広告宣伝費を5億円程度積み増しし、積極的な広告宣伝活動を通じて、会員小売店の獲得を図ることにした。一方、出展企業を増やすために、これまで入会時の40万円一括徴収を取りやめ、月額4万円として、入会のハードルを低くした。従って、宣伝広告費の増加、出展企業からの一括徴収40万円がなくなった影響で、07年・08年4月期の最終利益が黒字予想から一転赤字予想となった。株価は、中期経営戦略発表日の10月10日の引値55万2000円から下げ続け08年1月18日には最安値13万4000円まで下げた。しかも最高値は06年4月10日公開日の386万円であり、激しい下落といえる。
中期経営戦略発表の6ヵ月後の07年4月末のスーパーデリバリーの会員小売店数は1万615店、出展企業数は662社、商材掲載数は10万5617点であった。計画通り、会員小売店数は倍増ペース、出展企業数も順調、商材掲載数は計画を遥かに上回るペースで伸びた。それから1年後の08年4月末の数字と比較すると、会員小売店数は1万7573店(前年同期比65.5%増)、出展企業数は877社(同32.5%増)、商材掲載数は19万836点(同80.7%増)となっている。
☆今期は中期経営戦略通り黒字転換を見込む
また、同日に前08年4月期業績も発表された。売上高56億6200万円(前々期比69.8%増)、経常損失1億5800万円(前々期は2億300万円の損失)、純損失1億6000万円(同3億500万円の損失)と大幅増収であり、利益面での赤字幅を大幅に縮小している。しかも、中期経営戦略の08年4月期の目標数値は、売上高55億円、経常利益1億7000万円の損失、純利益1億7000万円の損失なので、中期経営戦略の目標数値をすべて上回っている。
今期業績予想は、売上高80億円(前期比45.4%増)、経常利益2億円、純利益1億7000万円と中期経営戦略どおり黒字転換を見込んでいる。
第4四半期で黒字化となったことから、損益分岐点をスーパーデリバリーの会員小売店数、出展企業数、商材掲載数で推測すると3月末の1万6908店、876社、18万858点辺りではないか。今後この数値を上回れば上回るほど利益が拡大することになる。
06年10月10日の中期経営戦略発表日からこの日を迎えるまで、経営陣は苦労の連続であっただろうが、いくらかは肩の荷が下りるのではないだろうか。
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