やすらぎ<8919>(セントレックス)は、12日に09年1月期第1四半期連結業績を発表している。売上高101億6000万円(前年同期比21.8%減)、経常利益3億4900万円(同2.31倍)、純利益3億200万円(同4.93倍)と減収ではあるが経常利益2倍、最終利益約5倍と大幅増益となった。
同社は、戸建の競売物件を仕入れ、リニューアルして販売する不動産事業を全国展開している。前期は高価格帯の在庫を抱え、在庫処理に悩まされて上場以来初の赤字決算となった。
しかし、今期は在庫処理に悩んでいた前期の姿はどこにも見当たらない。むしろ在庫不足が心配される状況だという。現在の在庫が800〜900棟だそうである。年間3220棟販売を計画しているので、月当り270棟の販売となる。すると現在の在庫は4ヶ月でなくなってしまう。在庫不足の状況だというのも納得できる。
現在の経営方針は、販売価格1300万円台の物件を仕入れ、高額物件は仕入れないことで、在庫回転を重視すると共に粗利率を高くすることに傾注している。仕入からリニューアル後の販売まで3ヶ月と見ていて、遅くとも6ヶ月過ぎたら薄利でも売却する。少なくとも第1四半期の業績を見た限りでは、計画以上のペースで推移している。
サブプライムローンの影響で、販売先であった海外のファンドが日本から逃げ出し、多くの不動産業者は在庫を抱える状況にある。また、改正建築基準法の影響で、工事が延期され、新築着工戸数は大幅に減少するなど踏んだり蹴ったりの状態である。
しかし、同社は売却先がファンドと関係ない1次取得者であり、扱う商品がリニューアル物件であるので、サブプライムローンも改正建築基準法の影響も全く受けていない。むしろ中古物件をリニューアルして販売する事業であることから循環型社会時代にマッチした時代の潮流に乗った企業といえる。
今期連結業績予想は、売上高454億6000万円(前期比15.4%減)、経常利益16億6000万円(同84.3%増)、純利益8億9000万円(前期は16億3600万円の赤字)と減収ながらも大幅増益の黒字転換を見込んでいる。しかし第1四半期の純利益から判断すると通期の純利益の数字は少し堅めと思われる。
株価は300円台から400円台に回復しているが、これから。不動産業界に属しているが、上述したようにサブプライム、改正建築基準法の影響は全く関係の無い、珍しい企業。今後の業績と株価回復に期待。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:12
|
IR企業情報