
音響機器・イベント映像の
ヒビノ<2469>(JQ)の前07年3月期連結業績は、売上高154億円(前々期比5.5%増)、経常利益7億7900万円(同10.3%減)、純利益4億1700万円(同39.8%減)と増収ながら2ケタ減益となった。特に最終利益が大幅に減少したのは、前の期にあった不動産売却益がなくなった反動による。
事業部門別では、販売事業部門は85億8800万円(同2.0%増)の売上を達成した。内訳は、主力の音響機器56億6900万円(同3.6%減)と輸入ブランドの新商品発売がメーカー事情により延期されたことが響いた。一方、映像製品は、世界で初めて、フルハイビジョンの4倍の表示能力を持つ自社製LEDディスプレイ・システム「CharomaLED」の投入効果により29億1800万円(同14.9%増)となった。
サービス事業部門は68億1100万円(同10.4%増)となった。イベント映像事業では前の期にあったモーターショーや万博特需がなくなったにもかかわらず、32億5600万円(同3.4%増)となったが、主な理由は自社製LEDディスプレイ・システムが好評で、コンサート、各種イベントに採用されたことと子会社メディア・テクニカルが好調であったことによる。コンサート音響事業は18億100万円(同0.7%減)であったが、プロデュースは11億6900万円(同82.5%増)と大幅増であった。
08年3月期連結業績予想は、売上高170億4500万円(前期比10.7%増)、経常利益9億300万円(同15.9%増)、純利益4億8500万円(同16.3%増)と2ケタ増収増益を見込む。
今期は「東京モーターショー」での受注拡大とLEDディスプレイ・システムの国内および海外市場での拡販に努めるとしているが、注目される商品として、発売間もなく海外大手レンタル事業社から大量受注している世界初4K(15bit)LEDディスプレイのChromaLED、昼間と夜間でディスプレイの内容を変えることができる大型表示ディスプレイのSun−Moon display、米国企業から日本とアジアでの独占販売件を取得したシースルータイプのLEDスクリーン「STELTH」などがある。どの商品もオンリーワンの機能を持つことから今後の売上が期待されている。
また、中期経営計画「ビジョン200」を発表しているが、09年3月期連結業績で売上高200億円(今期比17.3%増)、経常利益15億円(同1.67倍)を目指すとしている。売上の内訳は、販売119億7700万円(同26.1%増)、サービス80億2300万円(同6.3%増)である。さらに、オンリーワン商品を開発するために、徳島大学、日亜化学工業との産学連携を強化している。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:40
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