阪神調剤薬局<2723>(JQ)の08年3月期連結業績予想は、売上高297億8300万円(前期比13.9%増)、経常利益7億6500万円(同3.54倍)、純利益3億2100万円(前期は9700万円の損失)を見込んでいる。調剤報酬及び薬価引き下げの影響を受け、前期は減益決算を強いられたが、今期は経営の効率化の一層の推進などにより、収益構造を改善し、ほぼ前々期並みの利益水準にまで回復を図る。
前期は、医薬分業率の低い関西地区、特に大阪府(5店)や兵庫県(4店)の都市部を中心に、東京都(4店)、静岡県(3店)など各地に合計23店舗を新規出店する一方で、不採算店3店舗を退店し、期末店舗数は122店舗となった。出店効果により、売上高は261億5400万円(前々期比12.3%増)と上場以来、増収を続けている。
収益面での今後の改善策としては、2月に薬剤師一人当たりの生産性の向上を含む店舗活性化に向けた社長直轄のプロジェクトチームを立ち上げた。高付加価値な売上高の確保と、人員面・経費面における効率的な店舗運営を目的とした具体的な施策を打ち出して実行していく方針。また、薬剤の仕入価格の交渉についても引き続き行っていくほか、物流コストを含めた仕入先の再検討など、従来の仕入形態を抜本的に見直し、安定的な仕入価格の確保に努める。


















































