トヨタ自動車<7203>(東証プライム)とウーブン・バイ・トヨタ(WbyT)は4月22日、実証実験都市「トヨタ・ウーブン・シティ」において、産業を超えた連携で新たな価値を生み出す「カケザン」を加速させるAI技術や開発体制を発表した。同件の中核を担うのは、世界トップレベルの性能を有する大規模基盤AIモデル「ウーブン・シティ・AIビジョン・エンジン」である。同技術は、カメラ映像などの視覚情報と環境情報を組み合わせ、実世界の事象を言語化して理解・判断する能力を備えており、UCCジャパンとの実証支援などに活用されている。

AI開発の根底には、AIを人の代替ではなく、可能性を広げる存在と捉える「ヒト中心」の思想がある。同技術は、個人の行動分析を行うAIや運転支援AIと連携し、歩行者やドライバーに危険を知らせる「インテグレーテッド・アンゼン・システム」に組み込まれた。さらに、街全体のデータを統合する基盤やプライバシーに配慮したデータ活用技術の開発も並行して進められている。また、豊田章男会長自らも「豊田章男AI」の開発に参画し、グループ全体でAIを身近な道具として活用する土壌づくりを牽引する。
開発を支える物理的拠点として、トヨタ自動車東日本・東富士工場の跡地をリノベーションした「ウーブン・シティ・インベンター・ガレージ」が4月に稼働を開始した。同施設は、試作から検証、宿泊までを完結できる体制を整え、多様な「発明家」たちの交流を促す。新たに第一興商やジョビー・アビエーションなど4社が参画し、パートナー企業は計24となった。同社らは、リアルなテストコースでのアジャイルな開発を通じて、モビリティ社会における「幸せの量産」を目指し、日本から世界へイノベーションを発信していくとしている。


































