■「何の価値もないように見えるものが見る人によっては『宝の山』にも」
〜著者の生き方・価値観、そして「アイディアの源泉」に触れる一冊!

このたび
大幸薬品<4574>(東1)の柴田高代表取締役社長が書籍を出版した。タイトルは「外科医、正露丸を斬る」。
著者、柴田社長は医学博士の肩書きも持つ。2004年、公立病院の外科部長から実家である大幸薬品副社長に就任、正露丸と新しい製薬事業に取り組み、リーマンショックの真っ只中、同社を09年東証二部、翌10年には同一部へ上場させた。
本書は、著者がダイヤモンド社「KEI」に連載(09年2月から11年12月まで)したエッセイ「外科医のつぶやき」をまとめたものである。
■外科的発想で企業経営に取り組む著者の想い:”等身大の自画像”描く
内容は、『はじめに』で、「さまざまな課題を持つ患者さんと共に病気と闘い、その後、私は家業を継いだ」と自己紹介し、「経営者になった外科医から見たビジネスの世界」について、外科医時代に経験したおもしろ話、外科医が経営者になったからこそ見えることを語りながら、「一見すると何の価値もないように見えるものが、見る人によっては『宝の山』になることがある。・・・未来を予測しながら山を自分なりに分析し、宝のありかを仮説を立てて可視化し立証しないと宝としての価値は見出せない。・・・日々気づく事実を逃さず検証し、チャンスを生み出す」と、著者の生き方、価値観が語られ、老舗企業の活性化に取り組む著者の「アイディアの源泉」に触れる一冊となっている。
外科的発想で企業経営に取り組んでいる著者の等身大の自画像が浮かび上がる章立ては、第1章:人間の「生き」「死に」と向きあって、第2章:掘り出し物の二酸化塩素でイノベーション、第3章:医療の現場から学ぶ経営センス、第4章:リスク社会と組織経営、第5章:人類の宝となれ「正露丸」へと進む。
各章では、「実はこのとき、私はアニキサス症ではないかと疑った後、すぐに正露丸を服用した・・・『正露丸は胃アニキサスに効く』と心の中で口ずさんだ。」
「多くのガンがウイルスよりもたらされていることを目の当たりにした。”感染症で倒れた仲間への思い”が一つのきっかけとなり、・・・私の使命がはっきりと見えてきた。」等々、外科医時代の経験、正露丸の薬効研究にかける想い、「空気に価値」をもたらすイノベーティブな新製品「クレペリン」開発の秘話など、社長として自社経営にかける想いが詰まっている。
☆出版社:ダイヤモンド社、定価:本体1,400円+税
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 21:28
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