東レ<3402>(東証プライム)は3月26日、ポリメチルメタクリレート(PMMA)多孔質繊維の細孔径を数nm〜約1000nmまで任意に制御できる技術を開発し、難治性疾患の病因物質を選択的に吸着可能な多孔質繊維を創出したと発表した。従来の治療法に代わる、あるいは相乗効果をもたらす血液浄化治療の新たな選択肢としての活用が期待される。

高齢化や生活習慣の多様化により、自己免疫疾患や心血管代謝疾患、神経変性疾患、がんなどの患者数は増加傾向にある。これらの疾患では薬物治療や手術のみでは十分な効果が得られない場合や、副作用や再発リスクが課題となるケースも多く、血液中の自己抗体やリポタンパク質、エクソソームなど大分子量の病因物質を高効率に除去する技術への需要が高まっている。
同社は小角X線散乱法などの先端分析技術と相分離シミュレーションを組み合わせ、紡糸工程におけるナノレベルの相分離挙動をリアルタイムで解析することで、従来比約50倍以上の孔径制御を実現した。大孔径化と強度の両立により、大分子量物質の選択的吸着除去が可能となる。今後は各疾患に適した細孔設計や量産技術の確立を進めるとともに、バイオ医薬品製造用途などへの展開も視野に入れ、早期実用化を目指すとしている。


















































