
近年、人々の「美」に対する意識は高まっており、歯科材料メーカーには審美性の高い材料の開発が求められていることから、今回の開発・販売に至った。この「ビューティコート」の特徴は、虫歯治療で使用される材料をベースに開発した光重合型レジンを歯の表面にコーティングするため、歯を削ったり、漂白せずに白く美しい歯を手に入れることを可能にした点が強み。また8種類のカラーバリエーションを取り揃えたことで、それぞれの患者に合った色調に仕上げることも可能となっている。さらに同社が独自に開発したS-PRGフィラーの配合により、材料自体が口腔内で持続的にフッ素の放出と取り込みを繰り返すことで、処置後1〜3ヵ月程度持続する長期保持効果が高い点も魅力の高い製品となっている。
この新発売により、同製品の年間売上高は1億円と見込んでおり、収益の貢献が期待される。
【株価診断】 今通期の減益見込みを嫌気し、株価は昨日、年初来安値となる665円まで下げ、本日も安値670円と下値を探る展開。終値は前日比10円高の680円で引けたが、底値圏であることに変わりはない。
しかし売上高自体は前期比12.9%増の増収を見込むほか、株価の下落で今期予想PERは12倍を切る割安水準である。今回のリリースを好感し、700円の大台を回復出来るか、要注目である。