
■1―5月で242件、年間600件超の可能性
帝国データバンクは6月5日、「経営コンサルティング業者」の倒産・休廃業解散動向を発表した。2026年1―5月に発生した経営コンサルティング業の倒産・休廃業解散の累計は242件となり、前年通年の568件を約1割上回るペースで推移している。年間では2000年以降で最多となる600件超のコンサル事業者が市場から退出する可能性がある。
■倒産74件、休廃業・解散168件
内訳は、負債1000万円以上の法的整理による倒産が74件、休廃業・解散が168件だった。倒産は、集計を開始した2000年以降で最多だった前年の167件、1―5月の69件を上回るペースで推移した。休廃業・解散も前年同期の149件を19件、12.8%上回った。
■代行業依存と高コスト体質が重荷に
経営コンサルでは、行政向け申請書類の作成といった代行業に依存していた事業者や、中古車・LEDを用いた節税スキームの指南など、実体的な付加価値を提供せず制度の「さや抜き」を主目的としていた事業者の破綻が目立つ。特に「IT補助金」(現:デジタル化・AI導入補助金)の申請代行は、審査の厳格化や参入増、顧客需要の一巡で受注環境が急速に悪化した。小規模事業者は1案件への依存度が高く、売上高の急減や高コスト体質による資金繰り悪化で事業継続を断念するケースが相次いだ。
■市場拡大から転換期、生成AIも逆風
国内の経営コンサルティング市場は、事業者売上高ベースで2023年度に4兆円を突破し、足元では従業員数も17万人に達した。ただ、伸び率は縮小傾向にあり、急拡大フェーズから転換期を迎えている。顧客ニーズがリスクマネジメントやM&A、新規事業開拓など高度な課題解決へ移る一方、基礎的なリサーチや汎用的な研修コンテンツは生成AIによる代替が進む。専門性で差別化できず、労働集約的・制度依存的な事業から脱却できない事業者の淘汰がさらに進むとみられる。



















































